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松明と旗を使った忍者のアナログ通信技術【忍者の技と知恵 #51】

敵地に潜入し敵軍の動きを察知した忍者はこれを味方に伝えなければなりません。携帯電話もインターネットもない戦国・江戸時代はさまざまなアナログ通信技術を持ってこれを伝えました。

飛脚火ひきゃくび飛脚旗ひきゃくばた」は松明たいまつと旗を使った約20km〜40km先の仲間に合図を送るための通信技術です。昼間は飛脚旗を使い、夜は飛脚火を使います。合図の伝達方法は松明、旗を持った忍者を見晴らしのきく山に約4kmおきに置き、リレー方式で合図を中継します。

複数の忍者がネットワークの基地局となり、信号を受け取り仲間へ伝えます。情報伝達で重要なのは互いの空間的な位置関係です。現地を事前にリサーチして、お互いに意思疎通が確実にとれる場所を選ぶことが必要です。

飛脚火・飛脚旗

合図を送る


【忍者の技と知恵】は毎週 月・水・金曜 朝8時ごろ更新!『図解 万川集海』を元に、忍者の技と知恵をお届けします。

万川集海とは
『万川集海(ばんせんしゅうかい/まんせんしゅうかい)』は伊賀甲賀49流派の忍びの術、古代中国や日本の謀略家・名将軍の技と知恵を結集し、悪しきものを捨て良いものを厳選し集大成した全21巻に及ぶ忍術秘伝書である。
万の川が集まり大海となるように、数多の術を結集したことから名付けられる。

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