孫子の「五間」生と死2つの忍者活用術【忍者の技と知恵 #22】
世界最古の実践兵法書である「孫子の兵法」には孫武が編み出した忍術「五間」が記されています。五間は「郷間・内間・反間・死間・生間」の5種類の忍者運用法といえ、指揮官が忍者を扱う基本となります。
「死間」は死を覚悟した忍者を送り込むこと。生きて帰れる保証のない作戦です。
「生間」は忍者を送り込み、諜報活動や謀略を行い生還させること。一般的なスパイとしての忍者のイメージはこれです。
この二間は郷間・内間・反間と比べて高い忠誠心を持っています。特に死間は自分の命を投げてでも目的を達成しようとする忠誠心を持っている人でなければいけないので人選が難しいです。また生間は忍者としての修行をしっかりと積んだプロ忍者でなければ任務に失敗してしまうので、これまた人選や養成が難しいです。
孫子の五間はそれぞれを単一で使うのではなく、内部に間者を作って外部からも忍者を送り込むように複合して使うことで高い効果を発揮します。敵国内も自国内も全てが味方になれば戦わずして勝つことができます。
【忍者の技と知恵】は毎週 月・水・金曜 朝8時ごろ更新!『図解 万川集海』を元に、忍者の技と知恵をお届けします。
万川集海とは
『万川集海(ばんせんしゅうかい/まんせんしゅうかい)』は伊賀甲賀49流派の忍びの術、古代中国や日本の謀略家・名将軍の技と知恵を結集し、悪しきものを捨て良いものを厳選し集大成した全21巻に及ぶ忍術秘伝書である。
万の川が集まり大海となるように、数多の術を結集したことから名付けられる。
🥷忍者の思考と精神を身につけるべく、日々修行を行ってますので見届けてもらえると幸いです。あとお仕事のご依頼もお待ちしております🙇♂️。サポートは兵糧(ひょうろう)に使わせていただきます。 WEB:https://shinobi-design-project.com/home