道徳を身につけ社会関係を良好に維持「儒教」上忍の条件15【忍者の技と知恵 #140】
最も優秀な忍者を忍びの上手「上忍」と呼び、忍術伝書『万川集海』によれば上忍と呼ばれる忍者は、9種類32個の条件を達成したものであるといわれます。
第15個目に出てくる上忍の条件は「儒教」です。
儒教の教えを学び、教理を身につけていることが忍者には必要です。儒教とは古代中国の孔子に始まった宗教で、仁義礼智信の五常を身につけ、親子・君臣などの人の社会関係を維持する倫理です。
江戸時代、幕府はトップダウン式の政治体制、国家の統治システムを強化するために儒教思想を取り込みました。個々の武士(忍者も武士の一部)は五常という道徳を身につけ、主君や親を敬い、忠義を尽くすことで集合体である国家を円滑に機能させました。
儒教はいわば倫理と人間関係の教えです。封建制度がなくなり、資本主義、実力主義的な現代社会になったものの、人間関係というものは変わりません。制度として機能させる儒教に意味はありませんが、ひとつの考え方、思想として学ぶには、人間関係を良好に保つのに役立つでしょう。
【忍者の技と知恵】は毎週 月・水・金曜 朝8時ごろ更新!『図解 万川集海』を元に、忍者の技と知恵をお届けします。
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