初めて断食をする人向けの「プチ断食法」【忍者の断食：後編】

以下「忍者修行「断食」で心と体の余裕を作る（前編）」の続きです。後編では、断食のメリットと断食初心者に向けたプチ断食法について説明します。

断食のメリット

断食のメリットは4つあり、1つ目は胃の休息です。胃は毎日食べ物が送り込まれるたびに稼働しており、休むタイミングがありません。その胃に休憩の時間を与えることで体調を整えることができます。

2つ目は心の余裕を作ることです。断食という「食べたい！」と思う食欲と自分との戦いに勝つことで忍耐力が身につきます。忍耐は諦めない心、諦めない気持ちは忍者のような過酷な仕事では一番大事ですが、忍び働きでなくても、あらゆることをする上で活きるものです。

3つ目は食事を抜いても生活できることに気づくです。現代人はご飯を食べないと力が出ずに動けないと思いがちで、一日何キロカロリー摂らないといけない、このご飯は何キロカロリーだとか気にしすぎているところがあります。本来人間は動物であり、お腹が空いたら生命維持のために食事を取るものでした。食べなくても生活できることを知っておくと、非常時で食べ物がないときも余裕な心持ちで動けるようになります。

4つ目は食事に当てていた時間が空くことです。一日三食食べる人の場合、一食30分としても90分食事の時間がかかることになります。また、食べる時間以外に血液が胃に集中し消化活動する時間（昼食後の眠くなる時間）もあるので、これらの時間が自由に使えるようになります。

＜断食の4つのメリット＞
・胃の休息、機能のリセット
・断食を耐え抜くことで心の余裕が生まれる
・1日食事を抜いても普通に生活できることに気づく
・食事の時間が空く

断食のデメリットとしては、食事を取らないので思考力・生産性が下がる。食欲を補えないので心理的な負荷がかかる。が挙げられます。まあ、そもそも苦行なのでこのデメリットに耐え忍ぶメンタルを手に入れるのが目的で、デメリットがなければ修行にならないのですが笑

プチ断食のすすめ

断食を実際に始める場合「今日は丸一日食事を抜くぞ！」と気張らないことがクリアする上で大事です。気を張ってしまうと「絶対に食べない、食べちゃダメだ、食べちゃダメだ…」と気になりすぎてお腹が空いてしまいます。なので「今日は体調がいいから朝抜いてみるか」という気持ちで始め、昼前には「この分ならお昼も大丈夫そうだな」と体調を確認しながら、夕方に「せっかくなら夜も抜いてしまおう」という感じで過ごすと良いです。

ただし、体調確認で異変を感じたら（お腹すき空き過ぎた、さすがに耐えられない）断食をそこまでにすることも大事です。

では、断食初心者向けの「初級プチ断食」について説明します。プチ断食は1食〜丸一日食事を抜く断食です。初めから数日断食をするのは辛いので、体を慣らすためにもこの中で、自分が始めやすそうなものを選んでトライしてみてください。組み合わせてもいいと思います。

＜初級プチ断食＞
・朝食を抜いてみる
・飲み物だけ飲む
・食べる量を減らしてみる
・二食抜く、丸一日抜く

・朝食を抜いてみる
一日三食のところを一日二食にしてみましょう。朝だけ抜く、また昼だけ抜いてみましょう。朝食を抜くメリットは、前日の夕食から今日の昼食まで14時間以上空くので、胃の休息時間が十分に確保できるというものがあります。

一日三食のところを一日二食にしてみましょう。朝だけ抜く、また昼だけ抜いてみましょう。朝食を抜くメリットは、前日の夕食から今日の昼食まで14時間以上空くので、胃の休息時間が十分に確保できるというものがあります。

・飲み物だけ飲む
お茶だけは飲んでもいい、コーヒー3杯まではOKなど、飲み物の摂取はいいことにします。ただし、砂糖などは入れないようにしましょう。

・食べる量を減らしてみる
初めから一食抜くのもしんどい…と思ったら、食べる量を減らして過ごしてみましょう。（もちろん間食はダメですよ）一食の食事の量を少なくして、一食お茶碗半分の白米だけでも一日過ごせるようになれば断食にチャレンジできると思います。

・二食抜く、丸一日抜く
前述の初級プチ断食で食べないことに慣れたら、食事を抜く数を増やしていきましょう。始めての丸一日断食は辛いですが、日を開けて気が向いたタイミングで何度かやっていくうちに心身共に慣れていきます。

初級プチ断食は、現代人が断食を初めて行う上で断食の導入に使える方法です。断食を行うときは、自分の体調をチェックして無理なく始めましょう。そして断食開けには、最初の食事の美味しさを噛みしめ、断食クリアの達成感を味わうと気持ちがいいものです。