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矢文による情報伝達【忍者の技と知恵 #23】

メールのない戦国・江戸時代、離れた場所にいる仲間に情報を送る方法には狼煙や旗などがありますが、これらはあらかじめ決めたYES・NOなどの簡単な意味を伝えることしかできません。複雑な情報を伝えるのはやはり手紙の役割で、距離のある場所から情報を送る方法として矢文やぶみがあります。

矢文による情報伝達法にはルールがあり、矢文は目標の前方を狙って射る。潜入先から外へ矢文を射るときは、本文を射る前に自分の居場所を知らせる矢文を数回射るというのがあります。

矢文は離れた仲間へ詳細な情報を送ることができますが、届いた矢文に味方が気づかなければそもそも伝達できません。お互いに矢文が届くことを確認できるよう矢を射る場所を決めたり知らせることが重要となります。

メールでも手紙でも、届いていても届いたことに気づかなければ意味がありません。迅速に情報が伝達できるようにすることで時間の無駄を少なくします。

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【忍者の技と知恵】は毎週 月・水・金曜 朝8時ごろ更新!『図解 万川集海』を元に、忍者の技と知恵をお届けします。

万川集海とは
『万川集海(ばんせんしゅうかい/まんせんしゅうかい)』は伊賀甲賀49流派の忍びの術、古代中国や日本の謀略家・名将軍の技と知恵を結集し、悪しきものを捨て良いものを厳選し集大成した全21巻に及ぶ忍術秘伝書である。
万の川が集まり大海となるように、数多の術を結集したことから名付けられる。

🥷忍者の思考と精神を身につけるべく、日々修行を行ってますので見届けてもらえると幸いです。あとお仕事のご依頼もお待ちしております🙇‍♂️。サポートは兵糧(ひょうろう)に使わせていただきます。 WEB:https://shinobi-design-project.com/home