忍者が教える信頼獲得の秘訣：長期的な活動で築く揺るぎない関係【忍者の技と知恵 #359】

時間に比例して人は信頼・信用を獲得します。創業60年と聞くと、それだけ長い間続いているなら大丈夫だろうと思ったり、SNSや広告でよく見かける人にはある程度の信頼感を感じるものです。

忍者は戦が始まる直前から身分を隠して敵将に仕え、一生懸命に働いて信用を得て、ここぞというときに裏切って敵将を倒す謀略「袋翻ふくろがえしの術」で戦を勝利に導きます。

謀略は大変時間がかかるものですが、時間をかければかけるほど安全に仕掛けることができます。相手の意識が警戒する前から仕掛けることが重要で、警戒し始める状況（例えば戦時）のずっと前から策を行います。知っている時間が長いことが信用になることを忍者は理解していました。

かく言う僕のnote、この「忍者の技と知恵」シリーズも活動を長期的に発信し、記録として残すことで信頼を得ることを狙っています。他人に強制されず、自らの意思で続けるというのは並大抵のことではなく、それを他人に理解してもらうことはそれ以上に難しいものです。大事なのは地道な努力でしょう。

敵将に仕え、一生懸命働いて信用を得る

図解 万川集海 第三帖「陽忍編（上）」

図解 万川集海 第一帖「序・正心編」（無料版：2023再編集）

万川集海とは
『万川集海（ばんせんしゅうかい／まんせんしゅうかい）』は伊賀甲賀49流派の忍びの術、古代中国や日本の謀略家・名将軍の技と知恵を結集し、悪しきものを捨て良いものを厳選し集大成した全21巻に及ぶ忍術秘伝書である。
万の川が集まり大海となるように、数多の術を結集したことから名付けられる。