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最高の動きを実現するための重心位置について【体の重心移動と位置】

パルクールでは正確な身体操作で技を繋げる動きがあります。武術では隙を少なく、素早く敵に近づき、威力のある攻撃を出すことがあります。これらを実現するには正しい重心移動を身につけなければなりません。

重心移動はパルクールや武術に関わらず、いろんな運動やスポーツにも役立つと思います。ここでは重心移動、重心位置の考え方と測り方について説明していきます。

はじめに足元に方位盤を描いてみる

自分がまっすぐ立っている足元に方位盤があることをイメージしてみましょう。この仮想した方位盤の中央に自分は立っています。そして、正面が子(北)で後ろが午(南)のように仮定します。方位盤がよくわからない人は時計の文字盤でも構いません。この場合は正面が12時で後ろが6時です。おのおのイメージしやすい盤面を使ってください。

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自分の足が接地している場所が方位盤の中央です。そして、現在自分の重心は方位盤の中央に乗っています。

仮想方位盤で正しい重心位置を探る

接地している足元を常に方位盤の中央、身体の正面が子(北:12時)とします。立っているだけなら重心は中央に乗ったままですが、試しに右足を一歩大きく前に踏み出すとします。すると、体重移動がおこるため重心は中央から丑(北北東:1時)の方向へ若干ずれていきます。当たり前ですが、動かない「静」の状態のときは安定しています。それに対して、動く「動」の状態では不安定になります。運動はこの「静」と「動」を繰り返しています。

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方位盤上の重心移動があまりにも大きいと、大きく不安定になります。大きく不安定だと、パルクールの場合次の技に繋げられなくなったり怪我をします。武術の場合では動きが止まって隙が生まれたり、技の威力が正しく出なかったりします。

接地している足元の盤上中央と、重心移動の盤上の依りがちょうどいいと技は繋げられるし威力も出ます。

綺麗な動き、素速くて隙が少なく威力のある攻撃を練習するときは、この方位盤を足元にイメージして、現在自分の重心が盤上のどのエリアにあるか?依りすぎてるか?まだ依れるか?仮想の方位盤を定規にして探るといいです。

盆の上の水をイメージした動き

盤上中央と盤上の依りという視点で、不安定になりすぎて危険な依りと、正しい不安定な依りって何なんだ?と思うでしょう。この不安定だけどいい動きは、丸いお盆の上に乗った水をイメージするとわかりやすいと思います。

水の乗った盆を手に持って運ぶシーンを想像しましょう。激しく動くと水はこぼれてしまいます。だからといってゆっくり〜〜と歩いていては面倒です。こぼさずに最高の速さが出せればいいと思いますよね?このイメージです。

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盆は方位盤でいう盤上中央を表しています。水は重心を表します。運ぶ勢いが強いと依りが生まれて水(重心)は飛び出して(大きく不安定になる)しまいます。運ばないで持っているだけなら水(重心)は盆(盤上中央)の上に静かに乗っているだけです。水がこぼれないギリギリの速さが微妙な重心移動であり、この動きを目指しましょう。


仮想方位盤によって重心の依りを測って、理論的に理想の動きを目指します。盆の上の水のイメージで感覚的に理想の動きを目指します。

パルクールなどに必要な動きの流れや、武術などに必要な素早く威力のある動きを手に入れたい方は試しに参考にしてみてください。

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