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忍術の始まりは637年?信じるか信じないかはあなた次第【忍者の技と知恵 #93】

『万川集海』によれば、日本の忍術の始まりは天武てんむ天皇の頃、637年と言われています。

この時代、大友皇子おおとものおうじ清光親王きよみつしんのう)が反乱を起こして山城国愛宕郡やましろのくにおきたぐんの城に籠城をする事件が発生。天武天皇はこれに対し「多胡弥たこや」という忍者を城に潜入させて放火、火が上がったのを合図に外から正規軍による攻撃を行い落城させました。

が、実際のところ日本の歴史が記されている『日本書紀』にこの記述はなく、忍者・忍術に威厳を持たせるために同時代の壬申の乱と結びつけたフェイクだと現在では考えられています。

天武天皇 vs 大友皇子
「多胡弥」を忍び込ませ放火


【忍者の技と知恵】は毎週 月・水・金曜 朝8時ごろ更新!『図解 万川集海』を元に、忍者の技と知恵をお届けします。

万川集海とは
『万川集海(ばんせんしゅうかい/まんせんしゅうかい)』は伊賀甲賀49流派の忍びの術、古代中国や日本の謀略家・名将軍の技と知恵を結集し、悪しきものを捨て良いものを厳選し集大成した全21巻に及ぶ忍術秘伝書である。
万の川が集まり大海となるように、数多の術を結集したことから名付けられる。

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