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視覚、聴覚、触覚も使って情報収集【忍者の技と知恵 #186】

城や陣地、屋敷に籠るとき、敵の進行ルート上に「外聞とぎき」という警備兵を配置します。

警備は雨風が激しい悪天候でも変わらず行わなければなりません。敵はいつやって来るのかわからないからです。とはいえ雨風の激しい夜で、道幅の広い場所の警戒となると敵忍者が通っても気付けない可能性があります。その場合は縄を道に張って、端を手に持ち警戒します。何者かが道を通ろうとすると縄に引っかかるので、外聞はすぐに気づくことができます。

悪天候、夜間という条件で視覚と聴覚による状況把握が難しいとき頼りになるのは触覚です。触覚で把握できる範囲は身体が触れられるエリアだけかと思いがちですが、道具を使うことで感覚の範囲を広げることができます。

視覚情報や音は受動的な情報です。それは目と耳が情報を収集する機能に特化しているため、自動的に意識へ情報が入ります。対して皮膚感覚は能動的な情報です。体を操作するために無意識下で処理されている情報を、意識で理解するには訓練が必要です。その他に多数の感覚器官を人は兼ね備えています。感覚をフルで使って情報を仕入れる能力を高めることが、AIやロボットとは違う価値を生み出せるのではないでしょうか?

雨風の激しい夜は道に縄を張って警戒を行う


【忍者の技と知恵】は毎週 月・水・金曜 朝8時ごろ更新!『図解 万川集海』を元に、忍者の技と知恵をお届けします。

万川集海とは
『万川集海(ばんせんしゅうかい/まんせんしゅうかい)』は伊賀甲賀49流派の忍びの術、古代中国や日本の謀略家・名将軍の技と知恵を結集し、悪しきものを捨て良いものを厳選し集大成した全21巻に及ぶ忍術秘伝書である。
万の川が集まり大海となるように、数多の術を結集したことから名付けられる。


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