”今を生きる忍者“としての活動の根底にあること。「生き方としての忍者を創造し、後に続く人の雛形になりたいー」

コロナでやることがないので、自分なりの今の考えを書いてみました。忍者としての生き方というか、私の活動の根底にあるものです。私のやりたいこと、意味や意義が伝われば幸いです。

自分は江戸時代の忍者になりたいわけではないし、現代の軍事スパイになりたいわけではない。現代において、忍者の視点・思考・精神を持ちよりよく生きる方法を探し、この方法を他者に伝達し残していくのが使命、忍者的に言えば天命だと思っている。

そのためにやることは、①自分自身を被験者にして、戦国江戸時代の忍者の精神・思考に近づけるべく当時と同じ修行を行い、当時に書かれた秘伝書を読み込む。（心身共に忍者になりきることで忍者になる。心の深海に潜るイメージで修行を行うのでマインドダイブと私は呼ぶ）②心身共に忍者に近づき、現代の暮らしや社会を見つめる。③忍者としての思考を使い現状の問題を解くー

忍者は生き残るためならなんだってするし、何だって利用する。戦国時代、当時最先端の科学技術と戦術を研究し駆使した忍者が現代にタイムスリップしたと考えてみよう。彼らは使えない当時の技術は捨て、現代の最先端技術に置き換えるだろう。

私が起こした会社「Shinobi Design Project」は、前述した①の如く古典的忍術を研究・修行し、②の視点でこの術に利用価値があるか判断して使えるなら残す。テクノロジー的にもっといいものが有れば置き換える。これを繰り返して時代にあった現代忍術を作り続け、実践して実用価値を確認し、これを繰り返すことで「忍」の心を体得する。忍者という職業ではなく、忍者という生き方・ライフスタイルを創造する。

私は、「忍者的ライフスタイル」が良い暮らし方、ひいては生き方であることを成立させるために日々の修行を行い、後に続く人たちにこの道を提示できればと思う。だから、私個人がやるべきことは自分自身を被験者にし、忍者的ライフスタイルの可能性を現実世界でシミュレートすることで、“生き方としての忍者”を目指す人の雛形になれればと思い生きる。

忍びの思想や世界観に触れる中で気づいた（というか悟った）のは、人間の目的は①情報を残すこと。②時間を稼ぐこと。ということ。人は様々な情報を生み出し後世に伝達する。この情報というのは、紙媒体や電子におけるデータだけでなく、普段の生活や思い出という記憶を含み、自分自身が生きた記録媒体と考えるとわかりやすいだろう。情報を受け取った人はそれを元にまた新たな情報を生み出す。情報を生み出すためには、活動するための生きる時間が必要となる。だから生という時間をいかに稼ぐかという問題になる。ただこの生も、個人で考えるのではなく先祖から孫という一族あるいは人類単位で考えることもできる。

数多の人の数だけ考え方はあり、それだけ情報は存在する。これだけ情報が多いのは、また情報を生み出す人が多いのは、一個人ではなく宇宙目線で見れば人間としてのより良い生き方をシミュレーションしていると言えるのかもしれない。

シミュレーションも情報生産も、生み出された情報には正しい・誤りはなく（その時々の状況によるので）、たとえシミュレーションミスで死ぬことがあっても、それは失敗する（しないための）方法という情報として残る。

こう考えるとすべての情報、言い換えればすべての人の生き方は（社会的同調の模倣でない限り）オリジナリティがあり価値がある情報になり得る。

とか考えながら、自分は一人の忍者として“今を生きる方法”を模索し、一つの生き方シミュレーションとして情報を発信して残し、後続するであろう同じ志を抱く“今を生きる忍者”の道標になれればと思います。

これまで本やブログ書いたり、パルクール教えたりしてるとまさに情報を残しているんだなと感じることがあります。まあ、情報を残すというのはそれだけじゃなく、道具をデザインして残すことも道具に情報を託したと言えるし、人と会話することも意見の共有や議論ということで情報を残すこと。自分の行動のすべてが何かに影響を与えているという点で情報を残していると考えられる。また、秘伝書を読んだり忍術修行をしていると、長い年月をかけて語り伝えられてきた厳選された情報の蓄積を感じます。

とりあえず、今このコロナ収束までの隠密籠城戦中に私がやることは、情報の発信方法を考えること、持っている情報の整理と発信です。近いうち、noteのサークルを始めてみようと思います。サークル名は「Shinobi Design Community」で、今を生きる忍者向けに研究中の現代忍術の情報を共有します。一応利益を出したく、有料制で月300円くらいかなとか思いながら、集まったお金は書籍や研修などの研究費（あとおやつ）に当てるつもりです。