忍術・忍法・忍道の違いとは?忍術秘伝書を読んで考える。

忍術や忍法など、よく似た言葉が忍者関係の本には出てきます。また、忍びの道(忍道)なんてのも出てくる場合があります。これらの違いはなんなのでしょうか?考えてみたいと思います。

目次
・術・法・道とは?
・忍術・忍法・忍道の違いとは?
・法を超えて術になる
[おまけ]術・法・道のほか

術・法・道とは?

術・法・道について、はじめにそれぞれ辞書で調べてみると以下のようになりました。

術・・・わざ。技能。〔大辞林〕
法・・・やり方。しかた。方法。〔大辞林〕
道・・・芸術・技芸などのそれぞれの分野。また、その精神真髄。〔デジタル大辞林〕

やっぱり、どれもなんとなく似ていて、イマイチ区別がつきませんね。
ここからは、僕なりに忍術秘伝書を読見通した結果、それぞれにどのような意味が込められているのか書いていきたいと思います。

忍術・忍法・忍道の違いとは?

忍術は、テクニックを身につけて使う事で、結果を得る。ことだと考えます。忍者は忍術を身につけることで、仕事を上手く進めて目的を達成しなければなりません。

忍法は、方法そのものに価値がある。ことだと考えます。秘伝書によっては法に宝の字を当てて忍宝と書くこともあるくらいです。法律とは言えても術律とは言えないのは、術そのものには価値がないからではないでしょうか?

忍道は、その方法を身につける過程で何を得るのか?だと考えます。「忍びには、習いの道は多けれど、、、」という文章があるので、道とは方法を身につける過程について指しているのではないかと思います。

つまり、まとめると

術・・その方法(テクニック)を身につけ、使うことで結果を得る。
法・・その方法(やり方、手法)自体に価値がある。
道・・その方法を身につけ、使っていく過程で、自分は何を得るか?

法を超えて術に

忍術に関わらず、技術(スキル)は使わなければ意味がありません。もっと言えば、目的のために使って、何か結果を得てこそのものです。

法のレベルを脱して、術のレベルで身につけ使いこなすことが重要だと思います。その上で、道としてモチベーションを維持して自分なりの考えを身につけていくことができれば良いのではないでしょうか?

[おまけ]術・法・道のほか

ちなみに、「〇〇の術」「〇〇の法」「忍びの道」の他にも「〇〇の習い」「〇〇の伝え」「〇〇の教え」「〇〇の論」「〇〇の事」「〇〇の大事」といった言葉が忍術書には出てきます。
これらの違いはおいおい考えていきたいと思います。

🥷忍者の思考と精神を身につけるべく、日々修行を行ってますので見届けてもらえると幸いです。あとお仕事のご依頼もお待ちしております🙇‍♂️。サポートは兵糧(ひょうろう)に使わせていただきます。 WEB:https://shinobi-design-project.com/home