嘘情報を流し、物を壊し、敵の心を乱す。忍者使用のメリット⑧【忍者の技と知恵 #75】

国家の君主、軍の将軍は忍者を活用することで荒れた戦乱の時代でも国や民を守り、攻め寄せる敵を破り、太平の世を築くことができました。

忍者・忍法を使うことで得られるメリット・利益ベネフィットのその8は「援偽言・破壊工作」です。敵陣や城に潜入して偽言（嘘情報）を流して不安にしたり、武器を破壊したり食料を奪うことで敵戦力を削ぎ、混乱を生み出します。

嘘をつき人を騙し、物を壊し盗むことは普通は悪いことですが、忍術においては敵の心を乱すことで武士の闘いをフォローし、戦に確実な勝利をもたらして国家・国民を守るという大義があります。決して私利私欲では行動せず、賢く徳のある将軍に仕え、敵味方全体を見て損失を少なくし利益を守る視点が重要です。

【忍者の技と知恵】は毎週 月・水・金曜 朝8時ごろ更新！『図解 万川集海』を元に、忍者の技と知恵をお届けします。

図解忍術秘伝書 万川集海 第一帖: 序・正心編 （図解 万川集海）

万川集海とは
『万川集海（ばんせんしゅうかい／まんせんしゅうかい）』は伊賀甲賀49流派の忍びの術、古代中国や日本の謀略家・名将軍の技と知恵を結集し、悪しきものを捨て良いものを厳選し集大成した全21巻に及ぶ忍術秘伝書である。
万の川が集まり大海となるように、数多の術を結集したことから名付けられる。

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