現在の情報教育の問題点と改善案の提案「情報ってなに?」を答えられない学校
情報教育について思うこと
学校における情報教育は、情報端末の使い方(道具)と情報活用スキル(思考法)の2つの要素が混在しており、どっちも同じ「情報」という言葉を使ってるため、情報技術を正確に教えられないのではないか?
情報端末の使い方は「情報ツールの活用法」、情報収集・分析・活用スキルは「インテリジェンス」という用語に変えてはどうだろうか?
また、ひどいことに現在の情報教育は本質的に重要な「インテリジェンス」よりも、まず「情報ツールの活用法」を教えることが優先されてる。“何のため”にそれを“使う”か?の“何のため”をまず教えるべきではないだろうか?
現在の情報教育の問題点と改善案
「情報活用能力」と「情報手段」の曖昧性
文科省は「情報活用能力」という用語を用いて、情報収集ツール・ICTを活用する能力と、収集した情報を分析・活用する能力という2つの異なる意味合いを含んでいる。
文科省は「情報手段」という用語を用いて情報ツールの活用法について説明しているが、この手段が収集プロセスでの手段(ツールの利用)なのか、分析処理プロセスでの思考手段なのかを明確に表現できていないという問題がある。
これら用語の曖昧性には次のような問題がある。
「情報ツールの活用法」と「インテリジェンス」という用語の提案
曖昧性を無くすため、これまでの情報活用能力をやめて(または、その用語の下位として)「情報ツールの活用法」と「インテリジェンス」という用語の使用を提案する。
【情報ツールの活用法】
情報端末、ICTを活用した技術。ハードウェアやソフトウェアといった道具の使い方を学ぶ。
【インテリジェンス】
日本語の情報には英語でいうインフォメーションとインテリジェンスの2つの意味が曖昧に含まれている。インテリジェンスとは収集した情報を分析処理して使える情報にしたもの。
ここではインテリジェンスを生み出すための思考能力を指し、本質的な情報活用能力である。
「情報モラル教育」と「教員のスキル」の不足
その他現在の情報教育における問題点は次があると思う。
忍者の情報モラル「正心」で道徳倫理を伝える
情報モラルとは、情報化社会における道徳倫理といったものだが、僕が専門とする忍術では「正心」という用語でモラルを学ぶ。
インテリジェンス技術を身に付けた忍者が、技術を利用して盗みなど悪事を働かないように倫理観を守らせる道徳教育が「正心」であり、現代の情報モラル教育でも活かせる内容だと思う。
教員のスキルアップと情報教材の開発
情報ツールの活用法について僕は専門外なので置いておくとして、インテリジェンスに関しては、情報の収集・分析・活用のプロセスを練習できる教材を作り、教員に対してまずやってもらい、それを同じように生徒に教えることで解決できると考える。
そのためには小学生から大人まで誰もがインテリジェンスを学習できる教材を作らなければならないが、この教材については現在製作中なので別の記事(忍者の情報利用術)で書こうと思う。
🥷忍者の思考と精神を身につけるべく、日々修行を行ってますので見届けてもらえると幸いです。あとお仕事のご依頼もお待ちしております🙇♂️。サポートは兵糧(ひょうろう)に使わせていただきます。 WEB:https://shinobi-design-project.com/home