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互いの「弱さ」でチームは強くなる



「弱さ」でチームは「強く」なる。



人間は誰しも、「できないと思われたくない」「バカにされたくない」と言った感情を持つ生き物である。だから自分の「弱さ」や「不安」などを誰かに言うのは決して簡単なことではない。

しかし、


その「弱さ」こそがチームを強くする鍵になるんだ!



という想いを元に今回は、強いチームでこそ大切にされていると考える「弱さ」の力について書きたいと思う。



そもそも、人ってなんで「チーム」を作るの?



人は昔から、1人ではできないことを集団やチームを作ることで達成してきた。チームを作ることで、互いの足りない部分を補い、支え合ってきたのだ。つまり、目的を成し遂げるために互いの弱さを補完し合い、協力する。それが「チーム」であり、そのためにチームは存在するのだと思う。


要するに結論である『互いの「弱さ」でチームは強くなる』というのは言い換えると、互いの「弱さ」を知り、理解し合うことで初めて意味のある「協力」が生まれ、チームは強くなるのではないか?ということだ。


でもこれじゃあ少し説明不足な気もするので、もう少し解像度を高めようと思う。(思っとけ)

はい、続けます。



具体的に、チームで「弱さ」を見せることなんで協力が生まれるの?



心理的学的な観点から言うと、不安・悩み・課題や苦痛などの「弱さ」を見せることは、チーム全体にリラックスした雰囲気を生むということが言われている。
チームの誰かが弱さを見せることによって「このチームでは強がらなくてもいいんだ」という”心理的安全”が生まれ、チームはメンバーにとっての『安全な環境』になるのである。

この「弱さ」を見せることは、日頃からチームに大きな影響を持つ人物であればあるほどチームにもたらす心理的安全は大きいとされるため、そういう人物ほど、「弱さ」を見せることを大切にしなければならないと思う。


今の組織やチームは、互いに「弱さ」をさらけ出せているか?
「弱さ」をさらけ出せるチームか?


今自分のチームでは、毎週「振り返りミーティング」と呼ばれるものを行い、チームと個人の1週間のパフォーマンス、取り組みについての反省・振り返りを行うことによって個人が「弱さ」をさらけ出す時間を設けている。

個人の振り返りでは今週できなかったことや今の自分の課題、今不安に感じていることなどをメンバーで共有し、フィードバックし合う。

これによって、個人・チームの「弱さ」を共有した上で次の週の取り組みに繋げたり、互いの弱さを補完し合う協力環境が生まれていると思う。

「あいつは声を出してチームを鼓舞することは苦手だけど、プレーの戦術面でチームに貢献してくれているから、俺は誰よりチームを鼓舞し続けよう」
「あいつは後輩に厳しく言うのが苦手だから、俺があえて後輩への厳しさを大切にすることで、チームの基準を高めるんだ」

といった具合に互いの「弱さ」を補完し合うことで一人一人のメンバーの個性が輝く。


自分の「弱さ」を見せられる『安全な環境』がチームの土台としてあり、自らの「弱さ」をさらけ出し、理解し合うことで『協力』という大きな補完機能がチームに生まれ、「本当の意味で協力できる」強いチームになれるのである。



「弱さ」が「協力」を生む。



今のチームは、弱さをさらけ出せるチームか?

誰もが弱さを見せれる『安全な環境』が整っているか?

今のチームでは、お互いの「弱さ」を理解し合えているか?

チームのリーダーは「弱さ」を見せているか?

互いに「弱さ」を見せられるような信頼関係は築けているか?


もしそうでないなら、これからのアクションとして少しだけ意識的に、勇気を出して自分の「弱さ」を、共に戦う仲間やチームに見せてみてはどうだろうか。


僕はチームのみんなをガンガン引っ張っていけるようなタイプの強いリーダーじゃない。


だからこそ自分の「弱さ」を認め、苦手なことや不安なこと、言いにくいことを素直に言う。そういう強さを持ったリーダーになりたい。


互いの「弱さ」をさらけ出し、理解し合うことで、1人でできる何十倍も大きな協力を生む。そんな強いチームを創りたい。



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