素材_03

いつかのために


これはメモです。言いたい事はまとまっていません。


国語辞書によると、芸術とは、


1 特定の材料・様式などによって美を追求・表現しようとする人間の活動。および、その所産。絵画・彫刻・建築などの空間芸術、音楽・文学などの時間芸術、演劇・映画・舞踊・オペラなどの総合芸術など。「芸術の秋」「芸術品」

2 学芸と技術。


とのこと。


コトバンクによると、


「本来的には技術と同義で,ものを制作する技術能力をいったが,今日では他人と分ち合えるような美的な物体,環境,経験をつくりだす人間の創造活動,あるいはその活動による成果をいう。

芸術という言葉は,利用する媒体や作品の形態によって伝統的に分類される数多くの表現様式の一つを示すこともある。したがって,絵画,彫刻,映画,音楽,舞踊,文学をはじめとする多くの審美的な表現様式をそれぞれ芸術と呼ぶことも,全体として芸術と呼ぶこともできる。これは一方では自然の被造物と,他方では技術や知識による産物と異なる。自然における創造は自発的であり,また技術や知識による創造は概念的であるのに対し,芸術はいわば直観的である。芸術の根源,すなわち芸術創造の根源には諸説があり,たとえば想像力,遊戯衝動,模倣衝動,表出衝動などさまざまに分類されている」


と。


Wikipediaによると、


「表現者あるいは表現物と、鑑賞者が相互に作用し合うことなどで、精神的・感覚的な変動を得ようとする活動。文芸(言語芸術)、美術(造形芸術)、音楽(音響芸術)、演劇・映画(総合芸術)などを指す」


だそうです。


私にはまだ芸術の事は皆目わかりませんが、『芸術とは』という時に、


「火や水、風や土」


のことを考えてみようと思います。いや、自然こそが芸術。そんな事を言うつもりは全くありません。それはそれ。どうやったってどうにもなりません。


これはつまり、自分の創作するものを、火のような存在だとしたら、と考えるという事でしょうか。水のような、風のような、土のようなもの。


例えば一人の女性を描こうとします。絵画でも彫刻でも演劇でも。手段はその時々です。一人の女性です。私は、出来上がるものを、火のようなもの、と想像しながら描きます。あるいは出来上がったものを、そのような評価と照らし合わせます。これは火か?水か?と。


もちろん、モチーフとなる女性が、まるで炎のような女性、という事でもありません。出来上がったものが「火」なのです。あるいは「水」なのです。


そこに火があったとして、私はどう思うのでしょう。暖かい?明るい?怖い?危ない?安心?煙たい?何か作ろう。何か燃やそう。その火を持ってその先の暗がりに行ってみよう。消すべきだ。もっとなにかを焼べよう。あ、火だ。誰だこんなところで火を焚いたのは。…なんだこれは?


私の2歳になった息子は、初めてろうそくの火を見た時、大きな声をあげて泣きました。近づいたわけではありません。2メートル先の小さなともし火を見て泣きました。生後2ヶ月の時です。初めての水、初めての風、初めての土。残念ながらそれらを目撃することは叶いませんでしたが、火はかろうじて。初めて火を見た人を、私は見たのです。


そういうようなことです。


どういうようなことだよ。

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