自分じゃない何者かになりたくて繰り返していたダイエット
中学生の頃に過酷なダイエットをし、マイナス20kgを達成するもその後10年以上に渡りダイエットで苦しんできたわたくしきやし。
20キロ痩せてもまだまだ納得いかず、食事制限する→過食するのループでリバウンドを繰り返し、生活が「痩せる」ことに乗っ取られていた状態です。
表にはいっさい出さなかったけど「痩せさえすれば…」という考えは、ずっとわたしの心を支配していました。
どうしてそんな状態になっていたのかというと、劣等感が深刻だったから自分じゃない何者かになりたいと思っていて、「ダイエットして痩せれば変われる!そうなれば救われる!」と現実逃避していたんだと思います。
ずっと自分の人生を生きるということから逃げていたということですよね。お恥ずかしい限りです…。
デブは馬鹿にされるという価値観
自分の体型に嫌悪感を持ちはじめたのは小学校低学年の頃でした。
テレビ大好きっ子だったわたしは毎日のように見ていたテレビで、美人が手厚く扱われ、ブスやデブは馬鹿にされて笑われているという状況を見て
「あれ…これわたしもデブ…よな…」
と、自分も馬鹿にされる存在だということをビシビシ感じながらも笑っていました。
今となっては「これはテレビだ」と仕組みがわかるのですが、物心ついた時から
人に弱みを見せることができない=信用できる大人がいない
と感じていたわたしにとっては、自分で自分の存在を肯定する術もなく、まんまとその価値観に染まっていくのでした。
親戚のおじさんたちにデリカシーのない人も多くて、いわゆる「デブキャラ」のような扱いをされたり、母親が全然太っていないのに「自分は太っている」と仕切りに言うのもすごく気になっていました。(これも今思えば自信の無さからなんだなと分かります)
思春期に差しかかり男女を意識しはじめる年頃だったのもあり、クラスの男子たちからも体型のことでいじられはじめ(テレビの影響はでかい)
表向き明るい性格だったわたしは、その場が一番盛り上がるであろう対応を必死で考えていたのを覚えています。
まさに「顔で笑って心で泣いて」状態でしたね…。うぅ…。
そんなこんなで自己否定への材料がそろいすぎていて、太っていることへの劣等感が深刻になったのでした。
うまくいかないことを全て体型のせいにするようになった
中学生の頃に食事制限と運動で、なんとか普通体型まで痩せることができました。勉強もろくにしてこなかったわたしにとっては初めて「努力して結果を出した」という自信につながっ…
たら良かったのですが、まだまだ見た目に納得がいかなかったのでさらに−10キロを目指してダイエットを続けました。
ところが、標準体重からのダイエットはめっちゃ難しい…!
既に1日1200kcalで体が慣れてしまっているので、ちょっとやそっとじゃ落ちません。
そこから、ちょっと痩せる→リバウンド→食事制限をキツくする→ちょっと痩せる→リバウンドを繰り返し、あと−10キロを達成することはできませんでした。
ずっと「まだ本気出してないから」状態で、今の自分を受け入れることから逃れ、「痩せれば本気出す!」と自分に言い訳を続けていました。
生活の中心がダイエットなので、何をしても心の底から楽しめず、くることのない未来(あと−10キロ痩せた未来)に思いを馳せていたのです。
自分に自信がないのは体型のせいではない
今ではダイエットに縛られた生活から解放され、ダイエット以外のことに打ち込めるようになり本当に幸せだなと感じています。
そうなったのは、「どうして自分はこんなに痩せたいと思うのか」について、何度も何度も考えて、原因のようなものを突き止め、その都度向き合ってきたからだと思っています。
自分に自信がないからと人の評価を過剰に気にしたり、人に良い評価をされることを自分の軸にしてしまっていたが為に、「他人に自分の価値を決められることが当たり前」という感覚に陥っていたのかなと思います。
人に良い評価をされたいから嫌なことも嫌と言えず、人にうまく合わせることばかり考えていました。
これが自分に自信が持てない原因になるとも分からずに、繰り返していたのです。
自信がないのは体型のせいではなく、やりたいことがあるのにそれとは向き合わずふわっと生きてる自分に対してだったんだなと今となっては分かります。
責任から逃れるための言い訳ばかりな自分におさらばし、最高人生にするには、自分で自分のことを雑に扱わないようにしないと、いつまでも自己否定ばっかりしていてはノンノンノン!
まずは自分を大事にすることを最優先にするべきなのです。
そうすれば「自分じゃない何者かになりたい」ではなく、「自分をちゃんと楽しもう」という前向きな気持ちになれるはず!
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