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「はじめられない」を克服するには

以前の記事で、就活を先延ばしにしてしまう原因として「プロクラスティネーション」について書きました。

今回は、そんなやるべきことを先延ばしにしてしまう「はじめられない心理(プロクラスティネーション)」を克服する方法をまとめてみたいと思います。
就活以外にも使えると思うので、ぜひ御一読ください。


なぜ「はじめられない」のか

やらなくてはいけないことはわかっている。それなのになぜかはじめられない。その原因はさまざまです。
代表的なものとしては以下のものが考えられます。

  • 恐れや不安

    • 完璧主義の傾向や失敗への恐れ、評価恐怖など。

  • 意志の弱さ

    • 自己制御が難しい、短期の楽しさや快感を優先してしまう。

  • 報酬の遅延

    • 遠い将来の報酬に対する動機付けが弱い。

  • 意識の低さ

    • やるべきことの重要性や緊急性を感じにくい。

  • 決断の難しさ

    • どのタスクから手をつけるべきか決められない。

就職活動時には、特にこれらが強く影響するように思います。
例えば、下記のような理由で就活を始められない人も多いのではないでしょうか?

  • 就職活動で能力試験や面接で自己の能力が試される事への恐怖

  • 授業やアルバイト、遊びなど、目先の作業を優先してしまう

  • 報酬を得るのが就職してからなので、まだ先のことのように感じ動機づけが弱い

  • 現状、働かずとも生活できているので、就活の重要性・緊急性を感じにくい

  • 就活について何から手をつけていいのかわからない

他にもさまざまな理由で就活が始められない人もいるかと思います。
しかし、多くの人にとって就職活動は「やらなくてはいけない事」です。
そして、やらなくてはいけない事は早く始めないと、さまざまなデメリットが発生します。

はじめないことのデメリット

やらなくてはいけないことを、先延ばしにした場合、下記のようなデメリットが発生することがあります。

  • ストレスの増加

    • タスクが積み重なり、焦燥感や、すべきことを行っていない事に対して罪悪感を感じることが増える。

  • 生産性の低下

    • 行わなければならない作業が積み重なり、効率的に作業が進まず、成果が出にくくなる。

  • 自己評価の低下

    • 自分を否定的に捉え、自信を失うことがある。

他にも様々なデメリットが考えられ、しかもそれらが重複することでさらなる重圧を生み出すこともあります。

では、どのような対策を行えばやらなくてはいけないことをすぐ行えるようになるのでしょうか?

対策を考える

やらなくてはいけないことを後回しにしてしまう「プロクラスティネーション」の対策としては、下記のような方法が考えられます。

  • 自己認識を高める

    • なぜ先延ばしにしてしまうのか、その理由を深く理解することで、問題の根本原因に対処することができます。

  • 優先順位をつける

    • タスクの優先順位を明確にし、最も重要なものから手をつけることで、効果的に作業を進めることができます。

  • タスクを分割する

    • 大きなタスクや目標を小さなステップに分割し、一つずつクリアしていくことで、達成感を得やすくなります。

  • 自分への報酬を用意する

    • タスクを完了したら、自分へのご褒美を用意することで、モチベーションの維持や向上が期待できます。

  • 環境を整える

    • 作業を始めるための環境を整え、無駄な誘惑や邪魔を排除することで、集中しやすくなります。

  • 仲間を作る

    • 同じ目標やタスクに取り組む友人や同僚と協力し合い、お互いを励まし合うことで、モチベーションの維持がしやすくなります。

  • 定期的な休憩

    • 長時間の作業は集中力を低下させるため、定期的に休憩を取ることで、効率的に作業を進めることができます。

  • 自分自身との約束

    • 自分にとっての意味のある理由や目的を明確にし、それを実現するために自分自身と約束をすることで、行動の動機を強化します。

これらの対策は一般的なものであり、個人の状況や性格、環境によって最適な方法は異なる場合があります。いくつかの方法を試し、自分に合った対策を見つけることが重要です。
全ての対策を一気に行うことは難しいので、特に悩んでいることを中心に少しずつ試してみましょう。

参考に、特定の状況に対しておすすめの対策をまとめたので、参考にしてください。

お勧めの対策

  • 朝なかなか起きられない時

    • アラームの位置を変える

      • アラームをベッドの近くではなく、部屋の遠くに置くことで、アラームを止めるためにベッドから出る必要が出てきます。

    • ルーティンの確立

      • 毎晩同じ時間に寝ることで、体のリズムを整える。

    • 明るい環境

      • 朝日が直接部屋に入るようにカーテンを開けておくか、目覚めの時間に明るい照明を点ける。

  • 勉強をなかなか始められない時

    • タイムボックス法を試す

      • 例えば25分間だけ集中して勉強し、その後5分の休憩を取るという「ポモドーロ・テクニック」などの時間を区切る方法を試す。

    • 勉強のスペースを確保

      • 勉強専用の場所を作り、そこでは勉強のみを行う。

    • 小さなタスクに分ける

      • 大きなタスクは小さな部分に分割し、一つずつ手をつける。

  • 重要な決断をなかなかできない時

    • リストアップ

      • 決断に必要な、選択によるメリットとデメリットを紙に書き出す。

    • アドバイスを求める

      • 信頼できる人に意見やアドバイスを求める。

    • 期限を設定

      • 決断を下す期日を自分で設定し、それまでには結論を出すと決める。

  • 就職活動を始められない時

    • 具体的な目標の設定

      • 「1週間に3社の情報収集をする」など、小さな目標を設定する。

    • 情報収集

      • 就職支援や就職イベント、セミナーなどに参加し、動機付けを高める。

    • 仲間と共有

      • 同じ状況の友人やクラスメートと情報交換することで、モチベーションを保つ。

これらの方法は一例にすぎませんが、やるべきことが始められない時に参考として活用してください。
個人的には、朝起きる際のルーティンや、作業を行う際のタイムボックス法が非常に効果的でした。

いずれの方法も、個人の状況や性格、環境によって効果が異なるかと思います。
まずは気になるものから少しずつ試してみて、自分なりのプロクラスティネーション対策を見つけてください。


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