NISA口座は銀行で作らない方がいいと思う理由
一時期NISA口座で投資デビューというようなニュースをよく見かけました。
興味がある人はすでに開設済みでしょうし、この記事が役に立つ人はどれだけいるのか…と思いますが、私の視点から銀行vs証券会社どちらで開設すべきか考えます。(タイトルで結論言っちゃってますが)
1.NISA口座は銀行と証券会社で開設できる
NISA口座は、銀行(NISAやっていない所もある)と証券会社で開設することができ
ます。
NISA口座は1人1つしか開設できないので、どちらか一方を選ぶ事になります。
タイトル通り、私は銀行より証券会社で開設した方が良いと思っています。
2.証券会社で開設した方がいい理由
理由は当事者保護基金です。
①投資者保護基金とは
投資者保護基金は、ものすごく簡単なイメージで言うと、銀行のペイオフのような制度です。
もしも証券会社が破綻し投資資金が返還されないような状況になったら、1000万円を上限にこの基金が補償してくれます。
銀行は、この基金に入っていません。ペイオフも投資商品は対象とされていないので、銀行のNISA口座は倒産に対する備えが無い状況です。
※NISAで買える商品全てが投資者保護基金の対象になるかまでは調べていません。気になる方は、証券会社等に問い合わせた方が良いかもしれません。
②銀行の主張
この件について銀行に問い合わせると、大体以下のような説明されます。
銀行で投資信託を買う→
その銀行とは別の信託銀行に預けられる(銀行資産とは別に違う銀行が管理)→
倒産しても別保管だから安全。ちゃんと戻って来る。
③証券会社は分別管理していないのか?
同じように証券会社も分別管理しています。
その上で消費者保護基金にも加入しています。
倒産する程ピンチな会社は何をするか分かりません。
「後で返せば大丈夫」という思いで使われてしまうかもしれません。
そうなったら、当事者保護基金の出番となります。
銀行より万一の保証が厚いと思いませんか?
④投資信託の値下がりリスクは銀行や証券会社倒産のリスクより低い
銀行のNISAで購入出来るものは、ほぼ投資信託のみだと思われます。
投資信託は、複数の株や債権などをパッケージにして売っているものです。
そのうち一部が値下がりしても全体の価値が0になる事はほぼ有りません。
投資信託を作って運用している会社が潰れれば、0円になるリスクもありますが、複数の会社の投資信託を買えば、他の会社の分は0円にならずに残ります。
しかし銀行や証券会社が潰れれば、その会社で持っていたNISA口座の商品が返って来ない事で実質0円になる可能性があります。
よって、セーフティネットが手厚い証券会社でNISA口座を開設するのが私のおすすめです。
4.番外編 購入出来る商品
私の調べた限りでは、銀行のNISA口座ではほぼ投資信託以外買えないようです。株は買えません。
証券会社では投資信託のほかに株やETFなど購入出来るものの幅が広がります。
投資信託しか買わないと言う人は特に問題無いと思いますが、慣れてくると色々な商品に興味が湧いてくる事もありますので、可能性を残しておくのは重要かなと思います。
ーおわりー
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