ライター×英語|TOEIC810点・渡航25カ国のSaiさんが歩んできた道とこれから
今回インタビューに協力してくれたのは、2023年6月にライター歴4年目を迎えたSai(カサイユミ)さん。
Saiさんを簡潔にご紹介すると【英語が得意で、責任感があり目標に向かって着実に成長する努力家】です。
Twitterなどで「いいライターさん、いないかな?」と探す中で、多才なSaiさんが気になっているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は英語や海外経験が強みであるSaiさんの内面的な魅力に迫り、海外に興味を持ったきっかけや英語を学ぼうと思った理由、その勉強方法についてお聞きしました!
初めての海外旅行は高校生
――これまでSaiさんが旅行してきた国は25カ国におよびます。そして、旅行会社での勤務経験があり、留学先で出会った韓国人の方と国際結婚されたとも聞きました。海外に興味を持つようになったきっかけは何だったのでしょうか?
もともと学生の頃から世界史が好きでしたが、海外への興味をはっきりと自覚したのは高校生の時です。当時、吹奏楽部に所属していました。部活動の一環でアメリカに行く機会があり、その経験を通じて世界の多様性や日本文化との違いを知ったことで、海外の面白さを実感しました。
――どういうシーンで面白さを実感したのですか?
自由時間を使ってディズニーランドに行った際に、現地の方とのやり取りから面白さを感じましたね。アトラクションに並んでいると、後ろにいた現地の方から突然英語で話しかけられたんです。日本人の高校生が多くいて珍しかったのだと思います。
当時は英語ができなかったのですが、ノリで会話をしたことから、文化や習慣が日本とは全く異なることに興味を持ちました。日本では、ノリでたまたま出会った他人と話すことはあまりありませんよね。「こんな文化があるのか!何から何まで違って面白い!」と思ったことが、とても印象に残っています。
――ちなみに、海外で演奏するほど実力のある吹奏楽部だったのですね。
実績でいうと、県大会で金賞を取って関西大会まで行ったことがあります。クラリネットを担当していました。県の中では強豪の吹奏楽部だったので、お盆や年末年始も休みはほぼありませんでしたね。部活動を通して、友人たちと長い時間一緒に過ごした思い出があります。
その友人たちとは今も連絡を取り合うほど仲がよく、私が留学に行く際には「絶対いつか行くと思っていたよ」と言われました。
――どうしてご友人はSaiさんが留学に行くと予感していたのでしょうか?
長い間、海外への思いを言葉にしていたからだと思います。「いつか留学したいな」「いつか海外に住んでみたいな」という言葉を繰り返し口にしていました。私の言動から、強い意志が伝わっていたのかもしれません。頑固なので、一度決めたことは必ずやり通そうとするタイプに見られているのだと思います。
――社会人になって25カ国へ旅行されたのですか?
社会人になる前から海外に旅行しています。1カ国目は、高校時代に渡航したアメリカです。そこから海外のことをもっと学びたいと思い、大学では国際理解コースを専攻しました。大学時代にはバックパッカーのようなことも経験しています。
旅行での悔しい経験から留学を決意
――Saiさんは5年間勤めた旅行会社を退職してまで、フィリピンへ留学されていますよね。どうして留学しようと思ったのでしょうか?
中東のヨルダンへ旅行に行った際、英語を話せなくて悔しい思いをしたのがきっかけです。ヨルダンを訪れたのは社会人3年目で、その時点ですでに20カ国ほどを訪れた経験がありました。友人と2人で、ヨルダンの砂漠でキャンプをするアクティビティに申し込み、Google翻訳を使いながら事前に希望も伝えていたのですが、現地で勝手にスケジュールを変更されてしまったのです。
改めて要望を伝えようとしたのですが、英語力がなかったので話になりませんでした。それがすごく悔しかったんです。英語が話せないことで、やりたいことができない、言いたいことも言えない……。そこから留学を決意してお金を貯めたり、英単語のインプットを始めたり、本格的に行動を起こすようになりました。
目的を達成するために計画を立てるタイプ
――SaiさんはTOEICで810点を取得されています。800点以上で英語を活かして仕事ができる段階とも言われていますよね。英語はどのように勉強されましたか?
会社員の時から、スキマ時間で単語アプリを使って勉強していました。お風呂や通勤の電車の中でひたすら反復学習をして。それが功を奏したと思います。
語学の習得には、まずボキャブラリーを身につけることが大事だと思っているので、留学する前にある程度単語を頭に入れておこうと考えました。単語力があれば、たとえスピーキングが満足にできない段階でも、知っている単語を拾って授業についていったり、会話内容を推測したりすることが可能です。事前にある程度単語をインプットして留学に臨めたことが、結果に結びついたと思っています。
――あらかじめ計画を立てて実行するタイプなのでしょうか?
そうですね、何事もステップを踏んでいきたいタイプです。留学した時もそうだったのですが、いつも最初に目標を設定します。TOEICの試験でどれくらいの点数を目指すのかを決めて、達成するための計画を立ててから一つひとつ取り組みました。
日本語の記事翻訳に挑戦!
――これまでのライター歴を振り返って「挑戦」した案件はありますか?
初めて日本語の記事を英語に訳す仕事をもらった時は、私にとって挑戦だと感じました。ライターとして英語を使いながら仕事ができる楽しさを実感していたのですが、翻訳者として輝かしい実績があるわけではなかったので、力不足を感じた案件でもあります。
特に、英文で記事を書く際のルールの違い、コロンなどの記号の使い方を当時は知らなかったので困りましたね。日本語ではもちろん、英語でもインターネットで検索をしたのですが、必要な答えが出てこず……。ネイティブの友人に聞いて解決しました。
――翻訳のお仕事は、また受けたいですか?
そうですね。実は今、さらに知識をつけるため翻訳コミュニティに入って勉強しています。翻訳のスキルをもっと身につけていきたいです!
英語や海外に携わる仕事が楽しい
――今のお仕事内容は幅広いと思うのですが、メインのお仕事は何ですか?
メインはSEO記事の執筆です。SEOが6割くらいで、残りは校正・校閲と編集、取材音源の記事化などの仕事です。
――SEOライティングと取材音源の記事化は、どちらが好きですか?
どちらも好きですね。ただ、SEO記事執筆も魅力があって好きなのですが、最近は取材音源の記事化に楽しさを感じます。
取材音源を聞いていると、SEO記事にはない視点でさまざまなことを学べます。たとえば、取材を受けた方がどのように困難を乗り越えたのか、その結果どういう成果を出したのか。誰かの経験を聞いて学べることが面白いですね。
――英語でインタビューする案件って、あるのでしょうか?
英語関連のインタビューのお話を受けたことがあります。それまで英語でインタビューしたり、英語に関連する企業などへインタビューしたりするお仕事があることを知らなかったので、うれしい気持ちになりました。
ライターの仕事は、自分のやりたいことを実現できる可能性が大いにありますよね。ライター2年目までは、構成を作って執筆する仕事だけをずっとやっていて、少し閉塞感がありました。しかし今は、いろいろな方面で自由にやりがいを見いだせると感じています。
――Saiさんが今後チャレンジしたいお仕事はありますか?
「英語や海外」に携わる仕事に特にやりがいを感じるので、今受けているお仕事を大切にしつつも、ライターとしてそれらにかかわれる機会を増やしていきたいですね。
旅行会社を退職して留学や海外滞在を経たあと、日本に帰国してからは同時通訳や免税カウンターでの仕事をしていました。そこで新型コロナウイルスの影響を受けてしまい、ライターに転向した経緯があります。
翻訳のお仕事もそうですが、インタビューなどでも英語や海外に関するニーズに応えられるよう、今後も学び続けたいです。
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