キャベツベイビーのネアリカ
【キャベツシリーズネアリカ8枚目】
『キャベツBabyのネアリカ』
まず、ネアリカ(Nierika)とは。
簡単に説明すると、ネアリカはメキシコの先住民「ウイチョル族」の伝統的なアートである。蜜蝋を塗った板に、毛糸を並べて貼り付けていく。
ウイチョル族のシャーマンは、巡礼に出て、幻覚剤であるサボテンを取りに行く。断食をして空っぽのおなかに、幻覚サボテンを摂り入れる。(ものすごく不味いらしい)
それによって見えたビジョン(幻覚)を毛糸で表現していく。だからこれは、宗教儀式であり、精霊や神からのメッセージのようなものだ。
本来のネアリカはこういうもので、「この世とあの世をむすぶトンネル」とも言われているらしい。だからネアリカを作るときは、できるだけ計画せずに、うまく作ろうとか、やり直そうとか、そういう自分の自我を捨てて、作ると良い。
キャベツのネアリカは、キャベツ畑で眠る双子のネアリカだ。
赤ちゃんはコウノトリに運ばれてやってくる。日本の昔話では、桃から生まれた桃太郎とか、竹から生まれたかぐや姫などがある。
キャベツから生まれるというのは、私の想像だったのだけど、なんとイギリスでは、キャベツ畑から赤ちゃんが生まれるらしい。もちろん物語の中でね。
キャベッジパッチキッズという、キャベツ畑から生まれた人形を、知っている人もいるかもしれない。
以前に作った葉牡丹(花キャベツ)のネアリカは、少し抽象的な絵になった。色も水色とピンクだから、ひと目見て何か分かる人は少ないかもしれない。
今回は、輪郭と葉脈、葉の色をしっかりと分けて、キャベツだと分かりやすくした。
赤ちゃんの光と影を2色の毛糸で現してしまうと、くっきりと色が分かれて、人間じゃないみたい。悪魔と天使のハーフ??
それもしっかりと人間と分かるように、1本の毛糸をバラバラに割いて、ふわふわの毛の状態にして、上から乗せた。赤ちゃんだけ質感が変わって、柔らかな赤ちゃんらしさを表現できた。
『きゃべつのものがたり』というお話を作り、それを朗読映画にしました。その映画の中で12枚のネアリカ(毛糸絵画)を使っています。
詳細はこちら!
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2021年4月3日(土)岐阜市にて
上映会「きゃべつのものがたり」
& AKIRAライブ13時〜
ライブ配信参加もお待ちしております!
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