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イラストレーター・東京の仕事場から

25年以上フリーランスのイラストレーターとして生きてきた経験から、考えていることや考えてきたたことを綴ります。海外の仕事のことや、ときには仕事以外のことも、画像などを交えながら書… もっと読む
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#日記

最近買ったもの

YouTubeで人が買ったものを紹介している動画を見るのは意外と面白いなと思います。そして、そういう動画を見て、自分も買ってみるのが楽しかったりしますね。自分で買うものというと、いつもはeBayで見つけた古いガラクタがほとんどなのですが、誰でもすぐに買えないものを紹介しても仕方がないので、今回は仕事で使っているデジタル機器などをいくつか紹介してみようと思います。 上の車は関係ないです(笑) 1. Oculus Quest まずはやっぱりここのところずっとハマっているOc

湯呑とぐい呑

最近ネットで買ってみました。どうでしょうか。Steve Harissonじゃないんですよね。田中正生という日本の陶芸家の作品です。塩釉という技法は昔からあるみたいですし、イギリスでも近い雰囲気のものを作る陶芸家はいます。Steve Harissonに比べると値段的にはだいぶ手頃なものなので、普段使いに良いのではないでしょうかね。

仕事場を整理しました

外に仕事場を借りているのは今のペンスチが二回目です。一回目は当時住んでいた自宅から歩いて3分ほどのところにある、大井町線緑が丘駅前のマンションの地下でした。まだ緑が丘駅がバリアフリーになる前の頃です。 このころの仕事場の写真はあまり残っていないのですが、こんな場所でした。 デジタルでも描いていましたが、まだけっこう油彩で仕事をしていました。机とか家具、持ち物は現在とほとんど変わってません。 上の写真の状態はまだ仕事場には僕だけしかいなかった頃のものですが、このあとサンフ

動物って人間よりデフォルメできる幅が広いような気がして、そこが面白くもあり、難しくもあるところでしょう。動物のイラストを描く人で僕が最も好きだなあと思う一人は、Brian Wildsmithです。立体だとIrving Harper。僕自身はあまり動物を描くのは得意と思っていないので、上手い人の造形力には憧れます。 現在、ある仕事で象を描いています。描いているというか、まだ考えている段階なのですが。 象、今まで仕事で描いたことはあまり無いです。すぐ思いつくのはこの絵とこの絵

クリップレス・ステープラー

古いクリップレス・ステープラー(針を使わずに紙をまとめられるやつ)ですが、けっこう錆びていたのでちびちびと磨いていました。しかし耐水ペーパーと手で磨く程度ではあまりきれいにならないですね。グラインダーが必要か。しかしメッキ部分は磨きすぎて剥げてしまうし。

New Yorkつづき2

イラストレーションとは直接関係ないかもしれませんが、いやしかし、イラストレーターとしての自分にとっては大いに関係あることで、衝撃を受けたことがあったので書いておきたいと思います。 それは、ニューヨークに住んで活躍している外国人(アメリカ人ではない)のイラストレーターのことです。

あけましておめでとうございます

今年もよろしくお願いいたします。 今年の目標はまず健康であること。なんですがしかし、身体のいろいろな部分にガタが来ていて、すでに全然健康ではありません。これではやる気が出ないのも無理もないという感じです。どうしたものやら。 あとは本とガラクタを整理して、処分するべきモノはどんどん処分したいと思っております。 ちなみに本やモノを処分するときは、もしかしたら高く売れるものが紛れている可能性があるので、いちおうモノレートで調べると良いみたいです。 さて、それでは今年のエッセ

映画見た

さっさと仕事を全部終わらせてからゆっくりと見ればいいと思うのですが、クリスマス気分でつい映画を見まくってしまいました。ネットでですが。 普段全く映画を見ないのですが、別に映画に興味がないというわけではなく、特に話題になっているものなどは、見れば面白いに違いないと思ってます。ただ生活の中における優先順位がそれほど高くないので、なにかきっかけでもないと見ないということです。 それでここ数日の間にだらだら仕事をしながら見たのは、あまり頭を使わなくても楽しめそうな以下の映画です。

イラストの相場

日本で大学に通っていた頃、ザリガニが好きというだけで生物学を専攻していたわけだが、授業にはザリガニのザの字も出てこないどころか、全然興味が無かった植物はまだ良いほうで、化学式となるとビジュアル人間である自分にとってはまったくピンとこない代物だった。研究室で何かの研究に打ち込むという生き方はけっこう性に合っていると思っていたのだが、そのまま生物学を追求する頭脳が無いことに気づいてしまった。 実験のクラスではいつもグループで作業するのだが、当然のことながら自分はでくのぼう的存在

先日、青山ブックセンターのTさんからメールがありました。現在発売中のMONKEYという雑誌に僕の名前が載っているとのことでした。 MONKEYといえば、知っている人は知っていると思いますが、柴田元幸さん責任編集の、あの硬派な雑誌です。 僕はMONKEYの存在は知っていましたが、仕事で関わったことは今までありません。僕のようなイラストレーターが相手にされるような媒体ではないでしょう。 ちなみに最新号の表紙はこんな感じです。 青山ブックセンターのYさんが、最新号の雰囲気が

鈴木成一×川名潤×水戸部功×長田年伸トーク・イベント

先日、「本」の明日・ブックデザインと出版の過去・現在・未来『アイデア』387号「現代日本のブックデザイン史 1996-2020」刊行記念のトーク・イベントに行ってきました。 登壇者は四人だったのですが、ほとんど鈴木成一さんへのインタビューみたいな感じになっていて、それはそれで非常に面白かったです。水戸部さんがおっしゃっていたのは、この手のイベントを企画して誰を呼ぼうかとなった際には、常に鈴木成一さんの名前が一番に挙がるのだけれど、実際に鈴木さんにオファーがあったことは無いと

ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと

という本を見かけてパラパラと読んでみました。アメリカのデザイン教育では、デザインとはクライアントの問題解決をすることなのに、日本のデザイン事務所は「見た目を良くする」という、全体の中の一部分だけをデザインと考えているようだということが書いてあって、それは全くもって僕が先日書いた自分にとってのイラストレーションにも通じるものと思った次第です。僕自身がアメリカで美術教育を受けたので当然といえば当然ですが。 僕はそれを日本のビジネスリーダーに伝えたいと思ったことはあるわけもないで

最近読んだ本

バラバラにチビチビと読んでいて、とても読むペースが遅くて困ってしまいます。絵を描きながら本を読むことはできないので、iPhoneにkindle本を読み上げてもらうのを試しているところです。図版とかがたくさん入っているやつは、そのページですぐ読み上げが止まるのであまり向いてないですが、そうでない本はけっこういけます。 ずっと気になっていて、全く遅ればせながら最近読みました。『82年生まれ、キム・ジヨン』 だいぶ前に50歳は過ぎてましたが『老いる自分をゆるしてあげる』 こち

作品集の英語

現在準備中の作品集ですが、絵自体は自分の絵なので、当然のことながら何回見ても全然新鮮味は感じません。でもまえがきやエッセイ、マンガや活動年表まで英訳をしてもらっていて、これを読むのが楽しいです。当然僕が自分では書けないプロの英語です。こういうふうに書けばいいのかと、非常に勉強になります。 だいぶ前に、魔法の使いミッチというイラストと文章の連載をしていたことがあって、そのときの作品も少し収録しているのですが、その文も英訳してもらっています。これが僕が書いた日本語の文の三倍くら