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動物って人間よりデフォルメできる幅が広いような気がして、そこが面白くもあり、難しくもあるところでしょう。動物のイラストを描く人で僕が最も好きだなあと思う一人は、Brian Wildsmithです。立体だとIrving Harper。僕自身はあまり動物を描くのは得意と思っていないので、上手い人の造形力には憧れます。

現在、ある仕事で象を描いています。描いているというか、まだ考えている段階なのですが。

象、今まで仕事で描いたことはあまり無いです。すぐ思いつくのはこの絵とこの絵くらいでしょうか。

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上のはボルネオでアブラヤシのプランテーションが拡大し、象の生息地が消失しているという絵。下のは夏の読書というテーマで自由に描いた絵です。

今回の仕事は、基本的には象が入っていればどんな絵でも良いということで、とはいいつつも生物多様性的なテーマなのかとは思いますが、さてどんな絵にしようかなというところです。

あと条件というか仕様の一つとしてシルク印刷になるので、フラットな色しか使えないことになってます。したがって上の絵のようなテクスチャやグラデーション的なものは再現できないことになります。これがまた、いつも描いている絵と違うので頭を悩ませている点です。

頭の中で、どんな絵にしようかなと考えつつも、やはりとりあえずは画像検索をしてみます。インスピレーションを得るためです。こういうときにGoogle画像検索は当然使いますが、最近はPinterestのほうが良い画像が見つかることも多いと思ってます。特に象のイラストを調べたいときはPinterestのほうが使えます。こうして調べてみると、けっこう自分が思いつく内容と似たものもあったりして、人間の考えることは同じだなと思ってしまいます。ただ、真似にならないように注意しないと。

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実はあまり面積も大きくないので、そんなに複雑な絵にはできそうにないですが、まだしばらく悩みそうです。

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25年以上フリーランスのイラストレーターとして生きてきた経験から、考えていることや考えてきたたことを綴ります。海外の仕事のことや、ときには…

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