見出し画像

自分と友達はどうだったかなと思い出して浸ってしまうエッセイ漫画

『うちらはマブダチ』やまもとりえ

イラストレーター・やまもとりえ先生の、大学時代から現在までの少し変わった友人たちとの思い出の日々を描いたコミックエッセイ。

今回、ポッドキャスト「週刊マンガ獣」で話した感想を改めてまとめてみました。

読み始めてすぐ「いつも谷間が見えている友人Yちゃん」というバズった投稿を見たことがあったのを思い出ました。

作者さんが「大好きで仲が良い私の素敵な友達をぜひ知ってほしい」と紹介してくれてるような形だからこそ、読んでいると自分の友達もぜひ紹介させてくださいよ、という気分になってきて楽しかったです。
自分の学生時代の友人たちとの思い出がいろいろよみがえってきました。

エッセイなので、フィクションのように特別ド派手なドラマがあるわけじゃない、でも等身大の青春劇がそこにある。それがいいんですよね。
美大ならではのクリエイティブな話もあるけど、基本的には普遍的な友達の話が続きます。
なんといっても素敵だったのが一冊としての構成。
困ったときに友人が助けてくれた最高の人生だったんだなと。そしてこれからもそれが続くと思うと最高です。
どの友人のエピソードも面白くて、その個別の友人紹介の話があったからこそ、最後のエピソードに集約されて際立って輝いて見えて、感動しました。
同時に、男同士の友人グループだともしかしたらこうはならないだろうなっていう羨ましさもありました。男同士は楽しさを共有はしても弱みはあまり見せないこともあるから。

読んでるときの感覚としては、友達の結婚式の新婦側の仲良したちでの出し物とか、学生時代の写真のスライドショーとか見てどういうふうに仲良かったのかなーと想像したときの、最高に楽しい青春の「中身」をしっかり見せてもらった気分でした。

共感ポイントとしては、「自分たちの用語辞典作ったな~!」って思いました。
小さい界隈だけで通じる用語・共通言語ができて集団としての絆が熟成されていく感あって楽しいんですよね。秘密の合言葉みたいで。

ふわっと思い出した自分のエピソード
・Nくん、高校で誰とも全くしゃべったことなくて会話はいつも筆談していたらしく、大学で僕が普通にNくんと話してるのを見られて「どうやってあいつの心開いたんだ!?」って驚かれたことがある。そのNくんは窓が割れたままの部屋にずっと住んでて、いつもお菓子でお腹いっぱいにしてた。
・Mくん、子供がどうやってできるか知らなくて、植物みたいに受粉するものだと思って通学で乗る満員電車に毎朝めちゃくちゃ緊張してた。その反動か、気づいたらテニスサークルに入って女遊びしまくってた。
などなど。

一気に読むのもったいないので、ちょびちょび1日2ページずつとか少しずつ読むのもいいかも。とはいえラストはどうやっても一気に読んでしまうはず。


記事のいいね、SNS等のフォローしていただけると嬉しいです!

Youtube:https://www.youtube.com/@kittyom5180
X:https://twitter.com/kittyomz
Instagram:https://instagram.com/kittyom
TikTok:https://www.tiktok.com/@kittyomz0
ポッドキャスト『週刊マンガ獣』:https://open.spotify.com/show/5heLHPdhA1iv6Om7pc968F
漫画紹介の連載: https://bit.ly/3HRsVAO


この記事が参加している募集

マンガ感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?