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【エミリーの窓】(80米)闇から覗く異様な眼! 静な恐怖がしのびよる・・

夫と別居し、ブルックリンで一人暮らしのエミリー。

ある夜仕事を終え帰宅した彼女は、あろうことか自室の中で待ち構えていた暴漢魔にナイフを突きつけられ、抵抗できず、なすがままに凌辱された。

翌朝、警察が事情聴取にきたが、エミリーは突然の恐怖にまともな受け答えも出来ないほど、憔悴しきっていた。

隣人の親友アンドレアの励ましもあって、高層階のアパートへと引っ越しを決意した。順調に進む転居の作業。残った荷物を運び出すため彼女は忌まわしき前のアパートに戻ったところ、ドアのノック音とともに男の太い腕が伸びてきた。再び起こった恐怖にエミリーは恐れおののくしか出来なかった。
エミリーの身を案じ、事あるごとに訪れ身辺警護にあたっている刑事のボブ。
彼を頼りに生活するしかないエミリーは、やがて親密になりデートをするまでの関係に・・。

あの・・・。隠すのココまでが限界です。言っちゃていい?

親友のアンドレアがレズビアンでエミリーの事が大好物で、暴行魔を雇ってチョメチョメして、ガラス張りの高層アパートに引っ越させて、アンドレアは向かいの高層アパートメンツからゴルゴみたいに双眼鏡で覗き魔してんの。
彼を頼りに生活するしかないエミリーは、やがて親密になりデートをするまでの関係に・・。
それに対してアンドレアはあふれるほどの嫉妬心を募らせ、家の窓を通じてエミリーを監視するようになり…。

対面に佇むアパートメントから双眼鏡で覗き見る景色は、往年のヒッチコック作品に多用され、そこにリスペクトすら感じる。

また、しつこくかかる電話、闇から覗く眼が異様に不気味な「他人の眼」にも通ずるものがあるものの、盛り上がりに欠ける演出に、目の肥えた映画ファンにとっては若干退屈に感じるかも知れない。

余計な血は流れないし、何重にもわたった過剰な捻りも無いが、予想を裏切るような犯人と、その動悸息切れに、はい救心。 あっさり風味のサスペンスの良作。

「ゴッドファーザー マイケル・コルレオーネの最期」撮影監督のゴードン・ウィリス初監督作品。

エンニオ・モリコーネの音楽が都会の孤独を醸し出す。

主演のタリア・シャイア(タリア・コッポラ)は「ロッキー」シリーズや「ゴッドファーザー」シリーズでお馴染み。フランシス・フォード・コッポラ監督の妹さんですね。

キャスト


 タリア・シャイア:エミリー・ホランダー

スタッフ

  

 監督:ゴードン・ウィリス


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