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躁鬱(双極性障害)の人向け 鬱のグラデーションとその時やっていたこと

わたしは双極性障害のⅠ型です。躁と鬱がはっきりしているのですが、鬱状態にも程度があって、その渦中にいるときには、現在地が自分ではわからない、といった状態だったと思います。

今回は、わたしの体感と、振り返ればこれが良かったかもしれないこと(今思えば)についてまとめてみます。※わたしの感覚によるもので、医師の勧めではありません。

1.鬱の一番ひどいとき

状態としては、一日中寝ています。寝たくて寝ている、というよりは起き上がれない感じでした。

横になっているけれど、後悔や悲観的な考えで、頭の中は忙しかったです。

このとき、家族からしてもらって助かったのは、放っておいてくれたこと。
その状態が、病状であることを理解してくれていたこと。

いつ起きるかわからないけれど、「おにぎりがテーブルにあるから、起きたら食べな」と用意してくれたこと。

いつも通り、周りで生活音をたててくれていたこと。

鬱のひどいときには、お味噌汁、目や肩にホットタオルをのせると、ほっとしたり、気持ち良かったです。



2.明日何時に起きられるかわからない、起きられても部屋着で外出せず(人に会いたくない)

不定期に起きられて、部屋着のままボーッとするだけでした。とにかく無感情で、何にも気持ちが動かない。

起きても何にも面白くない、テレビはうるさいだけ、本は全く読めない、といった感じでした。

このときも、放っておいてくれたのが、助かりました。できることはなくて、カーテンを開けた明るい部屋でボーッとしていました。

3.起きられる日がポツポツ増えてくる

午後になって起きたりしていたのが、午前中に起きられる日が増えてくる。

少しなら本を読めたり、夫と会話したり、話のほとんどは“悲しい”気持ちを言っているだけでしたが、聞いてもらえたのは良かったのかもしれません。

4.近場の用事なら出かけられる

気分は悪いままだが、着替えて、近場で短時間の用事なら済ませられる。

週末に子どもを公園に連れていってベンチで見ているなど。この時、子どもの同級生の親に会うと、「普通に生活できていいな」と思っていました。

定期的に日に当たったり、外の空気を吸うのが良かったかもしれません。

5.家族となら短時間、出かけられる

徐々に行きたい場所、やりたいことが出てくる。依然、人と関わりたくない。

わたしの場合は、自然と触れられるところに行きたい気持ちが強く、子どもも楽しめる、磯遊びやみかん狩り、熱帯魚屋さんなどに行っていました。

時間的には、朝行って、昼過ぎには帰ってくる感じです。人が多かったり、話しかけられるような場所には行っていません。

本当に無理なく、気兼ねなく遊べたのが良かったと思います。

6.様々なことを現実的に考えられる

鬱が薄らいできて、感覚を取り戻し、自分本来の考え方ができるようになってくる。

双極性障害を持った上で、できるだけ安定した生活をするにはどうしたら良いのか?と考え、やらないほうが良いこと、やったほうが良いことを整理できてきました。人の意見も聞くようにしています。

まとめ

タイトルは“やっていたこと”なんですが、実際には“やってもらっていた”ことの方が多いと思います。

鬱がひどい時は特にですが、自分でできることが少ないと感じます。体が疲れきって、燃料切れの状態なので、ある程度“してもらう”が必要だったのだと思います。

寝て休む→体を癒す→元気が出てくる、といったように。

わたしにとっては、癒すのが、自然の景色を見たり、生き物に触れたりでした。

5番くらいで、体に燃料が溜まってきて、自分で動きたくなるのですが、使えば燃料は減っていきます。常に自分を元気にしておく方法も必要になってくるのかな、と思います。

長くなってしまったので、また別の記事で書きます。
お読みいただきありがとうございました。





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