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躁鬱(双極性障害)の人向け 鬱っぽく人と関わりたくないとき何ができる?

回復の途中で、楽しいことは全然思い浮かばないけれど、生活自体はできている、外に出て人と交流するのはムリかも、くらいの時期がありました。

今振り返ると、医師なり、権威のある人に「自然に触れてください、外に出なくて大丈夫です」と言ってもらえたら少し気が楽だったかも、と思います。もっと言うと、「上手にこもってみてください」といった軽い提案が欲しかったです。こもるのは悪ではないので。

もちろん、これは私の超個人的な思いですが。

外に出なければ、社会と繋がらなければ、という脅迫めいた思いを上手く無視して、どうこの空間を居心地の良い場所にするか?自分なりの文化を持った生活の場にできるか?という工夫に目を向けた方が、ゆっくりながらも回復していくのではと思いました。

これくらいの時は、人と触れ合うのが億劫です。健康な人だって人間関係に悩んだりするもの。だから、人と繋がろうとしなくて良いから、自然と繋がってください、と。

何もスピリチュアルな話ではなく、その方が結果として上手く人に繋がれると思っています。

家族と住んでいても、他の人たちはそれぞれ忙しく、自分は何もしていないから話す話題もない、空っぽな人みたいな感覚になり、空っぽだからやっぱり外の人と接するのは怖い、といったように殻に閉じこもりがちになります。

この状況の向かう先は、孤独で、孤独からは逃れたいので、安易に人と交流しようと思うかもしれません。または、やりたいわけではないのに、やめらられない何かに頼りたくなるかもしれません。

自然の良いところは、何も言ってこないことです。例えば、公園のベンチに座ってボーッとすのが落ち着くと思ったけれど、次の日は行かなかった。行かない理由を告げる必要はないし、また気が向いたら行けばいい。

自然との付き合いは、すごくサラッとしています。器が大きいというか。

私の場合は、植物を育てる事で、自然を自分の身近に持ってきました。すると持ちネタみたいなものが出来て、それを使って人とコミュニケーションしやすくなります。

他の自然の良いところとしては、花が咲いたらちゃんと枯れます。当たり前の過程を見ていると、生き物としての自分の感覚が戻る感じがします。

実際、植物を見ていると脳に良い効果が得られるそうです。

やっていることがネタになる、という面で経験したのは、美容室に行った時「チューリップを育ててます」と言ったら、担当の美容師さんが「僕は町内会のボランティアでチューリップを植えました」と話してくれて、なんだかうっすら一体感がありました。

あまり深く考えず、チューリップを選んだのですが、1つ良かった点は、ほぼ誰でも知っている花なので、話題にしやすいところです。

生活の中で花を育てるのは、ただ単に消費するというよりは、文化や芸術といった側面があり、それで腹は満たせないけれど、心は豊かになるのだと思います。

歴史を遡ると、江戸時代に園芸の大ブームが起こり、庶民にまで鉢植えで花を育てる文化が広がり、生活の中で人々がそれを楽しんでいたそうです。

エネルギーの輸入もなく、物も少ない時代に、自然に手を加えて物を作り出して生活し、楽しんでいた人に思いを馳せると、その頃の人のワクワクする気持ちが伝わるような気がします。

江戸時代の話をしてしまいましたが、最近思うのは、生活を好きになることは大事かな、ということです。

飲んで食べて寝るだけでは、人は良く生きられない、自分のことが好きかどうかより、自分の生活が好きか?の方が大切かもしれない、と最近感じています。

鬱っぽく人と関わりたくない時の一つの選択肢として、“自然と関わる”を挙げたいと思います。


今年も一年ありがとうございました。来年もマイペースで記事を書いていきたいと思います。来年もどうぞよろしくお願いします。

一つお知らせです。私のチューリップのブログに、切り花や球根を購入できるサイト(記事の最下部)を貼りました。

花を育てたり、飾ったりすると、エネルギーがもらえるので、沢山の人に花を楽しんでもらえたら嬉しいと思っています。写真を見るだけでも良い効果があると言われているので、気が向いたらぜひ!


最後までお読みいただきありがとうございました。




読んでいただき、ありがとうございます サポートはチューリップの球根・野菜の苗の購入に使わせていただきたいと思います。