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躁鬱(双極性障害)の人向け 病気を受け入れると何が変わるの?

よく“病気を受け入れる”ことが大事と言われます。わたし自身、たくさん葛藤して、今は双極性障害と向き合えるようになりました。

“受け入れる”と言っても、「ハイ、今日から受け入れました」といったくっきりとしたラインはなくて、徐々にそうなった感じです。

今回のタイトル、「病気を受け入れると何が変わるの?」ですが、感じ方とやっていることが変わります。

わたしの性格や考え方によるのかもしれませんが、
病気を受け入れていないとき

  • 漠然とした将来への不安

  • 普通に生活している人への羨ましさ

  • 発症前と比べた体の疲れやすさに対する嘆き

  • 双極性障害で活躍してる有名人への憧れ

  • このままでは社会に出られないのでは?という焦りや落ち込み

など。
これら全てに共通するのは、「このままのわたしではダメだ」と思っていること。有名人に影響されるのは、「あんな風になれれば、認められるのに」といった、高すぎる理想との比較で、自分の人生の価値が低く感じられる結果に(わたしの場合です)

何かしなくてはと、ネット検索の繰り返し。

病気を受け入れてから

  • 運動をする

  • よく眠る

  • 同じ時間に3食食べる

  • 動き過ぎない

  • 人付き合いをコンパクトにする

  • 病気の疑問は直接医師に聞く(ネット検索しない)

  • 薬を飲む

  • 事実ベースで物事を考える

  • 人の意見・忠告を聞く

など。
双極性障害という病気の特徴をよく理解して、やるべきことをやるようになりました。

受け入れている状態というのは、様々なことを天秤にかけて、「それってわたしの体にとって良いの?悪いの?」と考え、理由を持って選び取れることを指すと思います。

「なんとなく」とか「みんなは」とか「普通は」ではなく、自分の判断基準を持って何事も考えるとき、悩みや不安は、減ると感じます。

先日、医師に薬についての質問をしました。数ヶ月に一回血液検査をしているので、その結果についてです。

「数値が推奨を下回ってますが、薬を増やした方がいいのですか?」と聞いたところ、具体的な内容は避けますが、3点の理由からその必要はないと回答をもらいました。

出た数値(客観的事実)に対して、方針を的確に答えてもらえたので、納得して診察を終えました。その後も安定して過ごしています。

病気を受け入れられていないときには、非現実的な望みで、現状が好転したらいいのに、と思っていたので、病院に行くのも億劫で受け身でした。

受け入れられてからは、自分の頭で考えて、再発しないように生活を組み、治療は主体的に受けられていると思います。

どこかに抜け道がないか?と探し回る時期を経て、「無い」とはっきりわかったとき、それまで地面から足が浮いて、もがいても一歩も前に進まなかった現実でしたが、やるべきことを淡々とこなすことで、漠然とした将来の不安なども感じなくなりました。







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