躁鬱(双極性障害)の人向け 落ち込みが激しくてしんどい時に気づけること
双極性障害を持っている人向けに書くので、2パターンに分けて考えたいと思います。
まず、落ち込む、という状態について。これは結果です。結果として落ち込んでいる。何らかの出来事→落ち込み、です。
1つ目の落ち込みは、“体調が悪い”ことが要因になっている場合。体調が悪くてあれもこれも出来ない→落ち込む(悲しくなるなど)
これは、双極性障害があろうと、なかろうと誰にでも起こります。例えば、楽しみにしていたイベント当日に熱が出たとき、気持ちが下がりますね。
歯が痛くてイライラする、イライラした自分にがっかりする、なども想像できると思います。体調は気分に影響します。
ここですべきことは、体調を回復させる行動をとること。あれこれ考えてもどうにもなりません。
2つ目の落ち込みは、自分の心のクセによるもの。ここでは、双極性障害とは切り離して書きます。どんな人にとっても共通の心の反応です。
先ほど、何らかの出来事→落ち込み、と書きましたが、落ち込むという結果は、出来事によってもたらされているのではなく、各個人の“受け止め方”が影響しています。
出来事→受け止め方(思い込み)→感情(結果)
受け止め方は、普段明るみに出ないので、気づくのが難しいものです。例えば、離婚したら不幸になる、と思い込んでいる人は、自分が離婚することになったら激しく落ち込みます。
しかし、離婚して幸せになる人もいるのが事実です。
落ち込んだ気持ちになった時に、気づくのは、自分がどんな思い込みを持っているのか?です。
思い込みは幼い頃から染み付いて、当たり前過ぎて気づけないものが多いのです。
人に好かれなければならない
恥ずかしいところを見せてはいけない
人に頼ってはならない
人を傷つけてはならない
失敗してはならない
など、無数にあります。
私自身、メールの連絡が疲れてしまうのは、変なこと書いてしまったのでは?と、相手からどう思われるか気にしてしまう(人に好かれなければならない≒嫌われたくない)が反応していると思います。
思い込みは、簡単に今日明日で変わることはありません。しかし、「こんな風に落ち込んでいない人は、思い込みの部分に違いがあるのでは?」と新たな発見と真似をすることで変わっていきます。
デイケアに通った時にも、繰り返し言われたのが、「情報を集めましょう」でした。
落ち込んでいる時、視野が狭くなります。周りの人に聞いてみるなど、客観的な意見を集めて、自分の思い込みを疑ってみるのも大切です。
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