見出し画像

躁鬱(双極性障害)の人向け 鬱から回復時の孤独感から抜け出す方法

鬱から回復して体は動けるものの、社会との接点がなく寂しさを感じる時期がありました。同時に、この先どうなっていくんだろう?という不安や焦りも感じていました。

振り返ってみてわかるのですが、自分の置かれている状況と悩みがチグハグだったと思います。

ひきこもり状態の時に、人と上手くやれるか?と考えても現実味がないですね。

まず何から手をつけたら良いのか?気持ちを変えるために、散歩をしたら良いのか?確かに、散歩は良いかもしれません。ただ、誰にも会わない道を歩いて帰ってくるだけでは、孤独感からは抜けられないのでは、と思います。

人とのコミュニケーションには、段階があります。

ひきこもり→あいさつ(習慣など)→活動(仕事など)→雑談→雑談より深いふれあい(人を幸せにする・悲しくする、両方含む)→親密な関わり(お互いに信頼し合う)

再び社会と接点を持とうとする時、上手くやれるかどうか、ではなく「自分から感じ良いあいさつができるようにしてみよう」といった具体的な目標を立てるのも良いと思います。

“あいさつ”にはどんな意味があるのでしょうか?
実は“あなたがそこに居るのを気づいていますよ”というメッセージがあります。

人とあいさつを交わすと知らないうちに、心の中に元気が溜まっていくのです。

話が逸れますが、うちの子どもの通学路に、毎朝シニア世代の方々がボランティアで立って、見守りをしてくださっています。親としては、感謝でしかないのですが、そういった方々は、元気だから子どもたちに“おはよう”“いってらっしゃい”と声をかけているのか?、声をかけているから元気なのか?

これは、わたしの想像でしかないですが、声をかける方も元気をもらうのではないか、と思っています。

あいさつ、といっても誰にしたらよいのか思い浮かばない人もいるかもしれないですね、いきなり会社や学校の人はハードルが高いし、デイケアも行きたくないし、という時にオススメを書きます。

療養していて、すぐに元の場所に戻れるならばいいですが、自信がなかったり、不安があるなら、人慣れする意味でも、鍼灸や整骨院に通うのがオススメです。

家族や友人ではないので、薄い関わりで良いのが楽なのと、不眠や体の不調に対応してもらえるので、心身両面のメリットがあります。

毎回あいさつに始まって、体の調子の話、他愛もない話をして終わりなんですが、人と話すと元気になります。

孤独感から抜け出すには、人との関わりが大切です。そのはじめのステップが“あいさつ”です。

近くにいるのにあいさつしなければ、より寂しさは強まるはずです。家族で言う“おはよう”“いってらっしゃい”“おかえり”“おやすみ”という一つ一つが、向けられた相手の心に、貯金のように貯まっていきます。

逆に、その貯金が底をつくと(入ってこない)孤独を感じてしまうのです。そして、先のコミュニケーションの段階で挙げたように、あいさつもない間柄で、悩みを打ち明け合うことはありません。信頼して初めて深い話ができるのです。

今回は、あいさつの話になってしまいましたが、鬱の回復期に孤独感から抜け出す方法は、リアルで人と関わること、あいさつから始める、です。


決して無理せず、ステップを細かく刻んで、人との関わりに慣れていくのが良いと思います。

読んでいただき、ありがとうございます サポートはチューリップの球根・野菜の苗の購入に使わせていただきたいと思います。