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躁鬱(双極性障害)の人向け 不安を小さくするためにできること

双極性障害を発症して間もない頃には、「このままどんどん転落してしまうのでは?」という得体の知れない恐怖を感じていました。

本を読んでも、症状ばかりに注目してしまい、かえって不安が大きくなっていました。情報を正しくとる読み方が出来ていなかったんです。

不安て、「こうなったらどうしよう・・」といった感じですが、症状に関する記述を読んで怖くなってしまうのは、それに焦点が当たりすぎて、その先を考えられないから(考えられない体調の悪さがある)だと思います。

一方、「そういう人もいる、そのようになる可能性は自分にもあるけれど、具体的な対策を立てていれば、再発してもダメージを最小限に抑えられるのでは?私が取れる対策は?」と考えられるとき、不安は小さくなります。

双極性障害の症状は人それぞれで、傾向はあっても同じではないし、生活環境や人間関係も違います。そのため、対策は医師と相談しながら自分用に作っていくものだと思います。

今回は“不安を小さくする”のがテーマなんですが、子どもを見ていると、どんな時に不安を感じ、何をすると“大丈夫”と思うのかがわかりやすいので、具体例を挙げてみます。

先日、小学校から「大地震が起きたときどうするか家族と話し合いましょう」といったプリントが配られました。

大地震、怖いですね。でも娘が地震より不安に感じるのは、親とはぐれることのようでした。
娘「地震がおきたら、どこで待ち合わせるの?」
私「小学校にしよう」
娘「たくさん人がいたら会えないんじゃない?」
私「確かに、体育館は人がいっぱいかもね、じゃ鉄棒のところにする?」
娘「わかった」

対策が十分かどうかはさておき、“大地震が来たらこうする”が決まっていると、不安は小さくなります。

別の場面ですが、娘が「今日ハンカチ忘れちゃった、また忘れたらどうしよう?」というので、「いつも持っていくものと一緒にしておいたら?」と伝えると、以降、忘れたくないものはランドセルの上に置くようになりました。

これは小さな不安かもしれませんが、“こうすれば大丈夫”という自分にあった方法を持っていれば、まだ起きていないことについて囚われている状態は続かないようです。

と、ここまでは子どもの話ですが、不安は、知らない、経験がない、対策してない時、より大きくなります。

双極性障害の診断を受けている人は、発症の経験があるので、発症時の状況、病気の知識、とるべき行動をまとめておくのも良い方法だと思います。

これは私の体感ですが、I型の症状が出ると大変なんですが、いきなりではないのです、予兆があったり、負荷がかかり過ぎていたり。突然のようで、実際は突然ではないと今では知っているので、めんどくさいな、とは思っていますが、怖くはないです。



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