躁鬱(双極性障害)の人向け 体と心が安定し穏やかに過ごす2つのコツ
ストレスを受けて、それが自律神経に悪影響を及ぼし、体調の悪化を招く話を先週書きました。
今日は、私自身が体と心について、どのようにイメージしているかを書いてみたいと思います。
まず、発症して体が動かないとき、「なんで思うようにならないんだ」と思っていました。
体が動くけれど億劫なとき、「なんでこんなにやる気が出ないんだ」と思っていました。
責めているような感じです。
心と体は両輪、といった表現も見かけますが、私が言うなら、心と体は二人三脚のパートナーのようなもの。
二人三脚で前に進む時には、お互いに声を掛け合って、ペースを合わせて前に進みます。
もしも「なぜ出来ない!」「早くしろ!」「どうしてこんなにダメなんだ!」と責められたとしたら、雰囲気が悪いし、チームワークどころではないと思います。
では、体と心のチームワークをよくするには、何が出来るの?ですが、自分がしてもらって嬉しいことや元気が出ることだと思います。
それは、「いたわり」だったり「励まし」だったり。
私の場合は、寝たきりみたいな状態を経験したので、何かできることに喜びを感じています。
ゴミを出しに行けること、子どもお送り迎えができること、電車に乗って友達に会いに行けること、など他の人には何でもないことに、いつもじんわり幸せを感じています。
それについて人に言ったりしないし、「最高!」のようなハイテンションにもならないですが、いつも嬉しく思えているのは、チームとして良い雰囲気でいられていると思います。
体に対して良い言葉がけをするようなイメージです。
次に、自分の思考や行動を起こす時の傾向を知っておくと、今までとは違うコミュニケーションができ、結果的に体や心にも良い影響をもたらす、というお話です。
「心」といっても絶対的な私の1つの心があるわけではなく、心の状態(自我状態)は大きく分けて3つあります。
親の心
大人の心
子どもの心
ここでは詳しく触れませんが、みんなそれぞれが出来事に対していずれかの心(自我状態)で反応します。その反応の仕方には各々の傾向があります。
例えば、依頼していた書類作成が連絡もないまま上がってこない時。
親の心で反応すると、「いつになるのかくらい連絡すべきでしょう」
大人の心、「依頼したのが○日で、今日で○日目、こちらの希望を伝えた上で、いつ受け取れるのか確認しよう」
子どもの心、「遅すぎでしょー」
のような、反応の仕方をします。これは生まれてから今まで取り込んできたやり方を無意識のうちに行います。
自分にはどのような傾向があるのか?は心理テストなどで知ることができます。(体調が整った時にやるのがおすすめです、調子が悪いとテスト結果を自分を責める材料にしてしまうので)
このような心の動きを知ることにより、いつもは車に例えると、オートマ運転だったのが、たまに意識して心のパーツを使い分けるようなマニュアル運転が可能になってきます。(私はまだまだ練習中です)
双極性障害を持って、心と体を安定して穏やかに過ごすには、その場のノリや直感(子どもの心)も、こうあるべき(親の心、特に父性的)も大切ですが、司令塔の役割を果たす、大人の心を鍛えるのが重要だと考えています。
大人の心は、冷静で、ものごとを経験や知識に照らし判断するものです。
自分はこう思うけれど、「人の意見を聞いてみよう」「今はこういう気持ちだけど、少し時間を置いて考えてみよう」などと冷静でいられたら、焦りや苛立ちから距離をおき、またそれにより体にも良い影響があると考えています。
体と心が安定して穏やかに過ごす2つのコツ
体に対して良い言葉がけをする(労わる)
大人の心を鍛える
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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