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躁鬱(双極性障害)の人向け 散歩ができない、気力がわかない、負のスパイラルから脱するには

散歩ができて気分が上がったり、できなくて落ち込んだり、症状としては鬱よりで、一喜一憂する時期がありました。

本当ならば、散歩ができない日があったって、割り切って、しれっとまた次の日から始めれば良いのですが、鬱よりだとタイトルのように、負のスパイラルに陥ってしまいます。

ここで“散歩”について考えてみたいのですが、“散歩”って結構ハードルが高いと思うんです。その日の天気や気温によって気持ちが左右されたり、おそらく“健康な散歩人”と挨拶を交わしたり。(鬱よりの時はそれすら億劫)

散歩ができないから気力がわかないのか?
気力がわかないから散歩ができないのか?

どちらとも言えると思うのですが、そこでグルグル考えても埒が明かないわけです。「元気になりたいからやりたいのに、気力がないからできない、ずっとダルい」

では、どうしたらいいのか?
“今できることを、少しだけやる”というのが、わたしの考えです。付け加えると、それをカレンダーか何かに記録する。

わたしの双極性障害の回復過程を振り返ると、急に、劇的によくなるようなことは1度もありませんでした。薬を飲んでも直ぐに効かないように、始めたからといって、直ぐに効いたものはありません。

今の体の状態にあっていないけれど、一般的に良いとされている散歩などを選んで“毎朝続ける”といった苦行になるよりは、例えば、朝食をよく噛んで食べる、のような軽めのことを始めてみる方が続けやすいと思います。

“よく噛む”ことは脳にも体にも良い影響があるとされています。

体の状態に合ってるか、合っていないかが分からない場合のために、少し別の例を出してみたいと思います。

例えば、内臓系の病気をして入院手術を受けた時。体にとって栄養をとることは大事なので、最初は点滴→おかゆ→普通食のように、体の回復具合に合わせて食事を変えていくと思います。

術後すぐに、栄養があるからといって、硬めの玄米が出ないように、元気で噛む力もあるのに、おかゆが出たら物足りないと感じるでしょう。

双極性障害では適度な運動が良いとされています。しかし、運動が良いからといって自分の体に合わないものを選ぶと、効果を感じられるまで余計に時間がかかってしまうかもしれません。

わたしの体験談ですが、夫が筋トレをする人なので、筋トレを教えてもらったりしたのですが、続きませんでした。わたしにはキツすぎたんです。何か別の運動をしたいと思って始めたのが、ラジオ体操です。

最初は第一も途中でやめてしまうくらいでしたが、今は第一に加え、第二とエアロビ(4分)を1曲、腹筋の筋トレもしています。

筋トレに手をつけられたのは、自分に合った軽い運動を続けられたからだと思います。小さいことを続けていると、もう少し手を伸ばしてみようかな、という気持ちが出てきます。

そういう気持ちが出てきたとき、効果や成長を実感できるのだと思います。

“できない”の負のスパイラルに陥ってしまったら、今やっていることが自分の体に合っているのか?を考えて、小さなことを始めるのも1つの方法だと思います。


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