見出し画像

名作ボードゲーム『パッチワーク』を自作して遊んでみた!その1

欲しい、けど……。なら、自作も良いのでは?


友達や家族と集まる機会が多かった2023年〜2024年にかけての年末年始。ボードゲームを買ってみんなで遊びたいという話になり、色々と調べた結果『ANIMIX』と『タイガー&ドラゴン』を購入。それらでみんなと遊び、とても楽しいひとときを過ごしました。

他にも色々と購入したいボードゲームはあったのですが、中でも気になったのが『パッチワーク』でした。ただ『パッチワーク』は2人用のゲームのようで、人が集まるようなときには使えないし、私が欲しいと思ったデザインのもの(アメリカーナ版)は、日本から買おうとするとお値段が張ると言う事で結局手が出せず…

そこで思いついたのが「そうだ、自作しちゃおう」でした。
私は本職が一応デザイナーなので、せっかく作るなら自分好みの『My パッチワーク』を作ってみようと。思い立ったが吉日で、仕事の時間を終えるが否や制作開始!

試作のつもりが本制作に。。

イラレを起動してタイルの形を作り、そこへ値札を配置していきます。タイルの柄は、パッチワークと言うテーマに合わせ、キルティングのような直線的なパーツを使った幾何学模様に。

プレイヤーが楽しい気持ちになるように、派手でポップな配色にしてみました。普段はもう少し落ち着いた色合いのものを作ることが多いので、編集画面がの鮮やかさが新鮮に感じられ、ノリノリで仕上げました。このときはまだ試作のつもりでいたので手直しや微調整もせず、一発仕上げ。

翌日にはセブンネットプリントに画像をアップし、印刷すべくコンビニへ。
どんな色で刷られるかドキドキ…

発色良くバチバチにポップな色合いのタイルたちがプリンターから出てきました!

自宅に戻り、さてこれをどう仕上げたものか…このままでは簡単に汚れたり折れ曲がったりしてしまうし…かといってラミネートしてしまうと表裏の貼り合わせが難しくなるし…と試作のつもりだったのに、可愛く印刷ができたことで本気の制作スイッチがONに!

大学卒業後大切にしまいこんでいた端材たちをかき集めっ

そんなこんなで思いついたのはブックコートをかける方法。これなら印刷面はしっかり保護してくれるし(反射も少なくて見やすさが保たれるし)、加工も簡単。裏面は剥き出しの紙のままなので芯材の貼り合わせにも影響しない!

ブックコートをかけていく
発色良好!

表面から見て以下のようなミルフィーユ状(?)になるようにしてタイルを作ることにしました。

ブックコート

タイル表面を印刷した紙

ボール紙(強度と厚み出し。持ちやすさを保つ)

タイル裏面を印刷した紙

ブックコート

このゲームでは、パッチワークキルトを模したタイル状のパーツを各自の手元のボードにパズルのように敷き詰めていきます。パーツの形状は正確でないと、他のパーツとうまく組み合わせられない。ということで各パーツは1つずつ表面と裏面をそれぞれ丁寧にカッターで切り出し、後からピッタリ両面が合わさるように貼り合わせることを決心。

そして始まった怒涛の切り出し作業

さて…(作業量を想像し、遠い目)

コートをかけ終えたら、表面の印刷された用紙にのみボール紙を貼り補強。パズルのようにタイルをはめて遊ぶゲームなので、タイル同士がずれないようにするためにもこの厚みは重要です。

続いてカット作業。なるべく同時に切れるところは同時に切り、効率良く進めます。

どんどん切り出してゆく…!!

ボール紙を貼りあわせ済みの表面。これが結構カタイ。これ以上の厚みにしていたら腱鞘炎になっていたかも(笑)

根性の手動カット

私は単純作業の繰り返しが苦にならないタイプなので楽しく作業できましたが、結構ゾッとするような作業量でした…

完成が見えてきた!

表用・裏用各半量くらい切り出したところ

最後の方は夫にも手伝ってもらいなんとか前パーツの切り出しと張り合わせを終え。パーツの反りが出ないように分厚い本に挟んで乾かしました。

ちなみに表裏のデザインは、裏返しても違和感がないようなボタンや柄の配置にしてあります
ボール紙の厚みは1mm程度です
ボンドで貼り合わせ

ちなみに、個人ボードと時間ボードはブックコートをかけたものをハレパネ(5mm)に貼り付けて厚みを出しました。ラミネートで済ませる手もありましたが、厚みがある方が特別感が出て良いかと♩

次回は完成品のお披露目と実際に使って遊んでみた様子をお届けします^^

この記事が参加している募集

やってみた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?