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#02 不妊治療について、婚約者と考える

【前回】
#01 ずっと生理不順〜多嚢胞性卵巣症候群の診断を受けるまで


多嚢胞性卵巣症候群の診断を受けたのは
姉の子どもが生まれたばかり

一緒に暮らす祖母が余命3ヶ月といわれ、
自宅で緩和ケアを始めた頃のことでした。

姉の子どもが生まれた時
家族全員が、今まで見たことないほど
喜んでいたことをよく覚えています。

めちゃくちゃ喜んでいる、
とはちょっと違う

また違う種類の喜び方という感じで

「あ〜孫ができるって
 こんな嬉しそうな顔するんだ。

 両親のこんな表情みるの初めてだな」

と思いました。

特に祖母は、余命迫る中で
「ひ孫が見れてよかった。二人とも幸せにね」
とよく言っていました。

両親にも、祖母にも
孫が一人できたからよかった。

私に子どもができなくても、まあいいかな。

お姉ちゃん、両親・祖父母に
幸せな思いさせてくれてありがとう。

と安心した気持ちもありました。


それと同時に
婚約者は一人っ子なので


「もし私が子どもを産めなかったら、

 お義母さん・お義父さんは
 この嬉しそうな顔をすることはないんだな。

 孫ができたら嬉しいだろうな。」


と思い、私は婚約者に

・多嚢胞性卵巣症候群と診断されたこと
・不妊治療が必要になる可能性が高いこと
・不妊治療にどんな困難があるのか

を伝えたあと、こんな話をします。


「子どもは絶対欲しいねって
 話したことあったよね。
 
 だから結婚のこと、
 もう一度よく考えてみて

 私は、自分の子ども産むには
 不妊治療するしかないけど

 あなたはそうじゃない。

 一人っ子だし、
 両親とも相談して

 このタイミングで
 わかったのもよかったよ

 今なら婚約解消してもいいから
 ゆっくり考えてみて」


婚約者は、その場で

「両親に相談する必要はない、

 不妊治療をしてもいいし
 子どもができなくてもいいから結婚しよう」

と答えました。それが夫です。

その翌週から、私の不妊治療は始まります。

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