トイレのシール表に人生の真理があった

こうして自分の思いを言葉にしてみることを後押しした出来事がある。

先日3歳になった娘。
6月から通っている新しい園では、布おむつが採用されていて
娘が通い始めた頃にはクラスの子どもたちは普通のパンツで過ごしていた。

我が家はトイトレがまだだったから、娘はいきなりのパンツ生活。
そしてトイレでおしっこをするという、産まれてこの方やったことがない
ことへの大きな挑戦が始まった。
それは親の挑戦でもあった。(今も続く)

そんなこともあり、スムーズに慣れることが出来るよう家でも少しづつ
トイトレを始めた。
そしてトイレが楽しくなるよう、可愛いシールを用意しシール表を貼った。
トイレでおしっこが出来たらシールを一つずつ貼っていく。

もちろん最初からうまくなんていかなくて、大量に持たせた着替えの全てが
びしょびしょの日が続いたし、親のわたしも初めてのことだったりで
家では園ほどスムーズには行かない。

それでも大量のお漏らしのお着替えを毎日洗濯する日が2週間ほど続き
ずっとこれは大変だ…と思っていたら少しづつ濡れた洗濯の量が減っていった。
家でもトイレに座ってみることを続けて、初めておしっこが出来た時は
わたしもそれはそれは嬉しかった。
娘はあまりよくわかっていなかったと思うけれど、シールを嬉しそうに貼った。
そしてトイレで出来る度一つ、また一つとシール表にかわいい海の生き物のシールが
増えていった。

わたしもトイレに行く度そのシール表が目に入る。
毎日毎日少しづつ増えていく小さなシール。
いつの間にか、A4サイズのシール表が小さなシールでいっぱいになっていった。
一つ一つのシールが娘の毎日の挑戦だった。
そしてその挑戦を重ね、全く出来なかったことが少しずつ出来る様になっていった。

そのシール表を見て娘をとても誇らしく思った。
トイレの度、便座に座りながら間抜けな格好で、目の前の娘のシール表を見ながら
結局のところ何かを成し得るとはこういう事でしかないんだと改めて気付かされた。

何かを始める時、なりたい何かがある時、何かを変えたい時。
明日いきなり何かが大きく変わることはないだろう。
今出来ることや、心に浮かんだ小さなことを行動に移し、そして続けること。
そうした先に大きな変化や気づきが待っているということ。

歳を重ねるたび、実感していくこの真理。
娘のトイトレを通し確信に変わった。

もうひとつ!小さな積み重ねが目に見えることはその積み重ねを感じられる
良い方法だと気づいた。
わたしがシールでいっぱいになったシール表を見てうわあと思ったように。

1.29 Mon



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?