馴染んだら 動き出す

秋分が秋を連れて来たかのように
一気に涼しくなり寒さをも感じるようになった

お水さんも変わり
柔らかくなったのは今までと同じだけど
今はそれに濃ゆさというか
深みのようなものも加わっている感じがする
サラリという感じに密度があるかのような
そんな雰囲気

秋分の翌日　あの変わり様を確かめたくて
いつもの神社へ行ったら
全てが　止まり　となっていた

留とどまり　よりも　止まり　が近い感じ

「ダルマさんが転んだ！」と言って
一斉にピタッ！と止まる　あんな感じ

止まっているのだけど
静まりとも違って　停止とも違って
その場でヒュッと息を止めてる感じ

ああ　このあと動き出すんだな
というのが透けて見えていて
おそらくだけど　強いエネルギーの変化を
馴染ませているんじゃないのかなと
そんな風に感じる

うんうん　結構な衝撃だったもんね

驚くだけじゃーダメで
ちゃんと染み込ませて馴染ませなきゃ
もったいないよね

そうかそうかと　納得しながら
しばらくそこの風景に溶け込んでいたけれど
止まっているのにエネルギーは強く感じ
無言の圧力のようなものもあり
「？」となったけれど
ああ　不要物をはじいているのかと
理解した

まだ混在しているから
そのなかの不純物のような不要なものを
そこから除けている

たぶん前はこれが発動した時に
イカリとかアセリとか不安とか
そういったものへ直結して
感情が揺らぎ行動へと即直してたのだろうけど
今はそれも変化して
それがあった　と認識はするけれど
感情も行動も即直には動かない

存在を確認するだけ

自分の思い知らないところで
様々が動き出し変化しているようで
また　夜になっての掃除モードが始まる

あと少しでお休み準備に入ろうかという頃
台所の掃除が始まった

水回りから始まって壁やら何やら

今まで物理的に出来ないなーと思っていて
手を付けていなかった所

気にはなるけど半ば諦めて
見逃し見ないようにしていた所

何故かそこを連動的に掃除するようになって
そして
出来てしまった

物理的に無理だと思っていたし
実際数ヶ月前では無理だったものが
いとも簡単に　出来てしまった

あらら。

喜びもあるけど
驚きの方が大きくて
達成感のようなものと
まだ出来るかもしれないという
可能性に対する期待のようなもの
そんなものらがワチャワチャと湧き上がって
自分の中が賑やかになった

はぁ～　こんなに変わっているのか

物理的な変化を
まざまざと見せつけられると
もう逃げようがなくて
納得するしかない

で　頭の方はもう速攻で
あれがあったからこうなって
それからああなったから
今こうやってこれが出来るようになったんだね！
と　嬉々として我がもの自慢をしまくり

一方で　冷静さのフィールドでは
ああ　こうやって全体が紡がれていたものを
自我が速攻拾って　自分の成果物　として
持ち運んでいたんだなあーと
静々と観せてくれる

人によって異なるだろうけど
たぶん　今まで無理だと思ってたり
出来ないと思って避けていたものが
今なら
いとも簡単に苦労せず無理なく
出来てしまうと思う

あれ？って感じで
それ程手ごたえもなく　あっさりと
簡単に

その前に　そこを通り過ぎる流れがあり
その時に　今までは「無理」と見向きもせずに
通り過ぎていたものが
その瞬間
チラッと何か引っかかるものがあって

多分だけど
そこで動くか動かないかの違いで
今までのように　気にはなるけど
今までも無理だったからとスルーしちゃうか
その　チラッと横切ったものが何なのか
それを確かめようとするか

それを確かめようとして
今までと違う方へ動いた瞬間
その流れにすぅーっと運ばれる

やろうとする訳でもなく
頭では
無理なんじゃない？　どうせ出来ないよ？
と言葉が出ては消え
けれども身体は黙々とその流れで動いてる

そしていつの間にか
それが出来てしまっている

そんな感じ

その
チラッとした瞬間　を
掴まえるか見逃すか　は
どれだけその時
思考や感情と共に在るか　と
流れを信じられるようになっているか
によって　度合いが変わって来るんだろうなあ

見逃してきた　というところには
見逃すことで何かしらの利があった訳で
だから
出来てしまう事へのオソレ　のようなものも
その裏っかわには付いているから
それに対する自我の反発のようなものも
場合により強く出るだろうし

でもそれは
見なきゃいけないもの
真っ向から
向かい合わなければならないもの　だから
もういつまでもぐじぐじとしてるより
この変化のサポートにあやかって
しゅるんと流れてしまった方が
絶対的にラクな気がする

以前思っていたような
巨大な恐怖のようなものでは
なくなっているだろうし
だからこそ
見逃さないで向き合って　という
サインが訪れているのだから

出来ないことは　起こって来ない

どいうか
起きてる時点で
出来るという事は決まっている

出来ない～　無理ぃ～　と
騒いでいるのは
かつてを大事にする自我思考だけ

もう変わってるんだから
いつまでも　かつて　にくるまってないで
ちゃんと観なさいよ　と

鈴の音が軽やかに鳴るように
お知らせベルが響き渡っている