わたしにしか出来ないこと

今はまた
過去への呼び戻しのようなものも
起きて来ていて
なーんの脈略もないのに
かつてのその場面がポーンと出てきたりする

何で今これが？　と思って
よーく観てみると
ちょっとした匂いだったり文字だったり
音だったりそんなものらが
かつてのそれに似ていたらしく
私の記憶の中の一番近しいその場面が
引っ張られて来たのだろうと予想ができて
ああ　ホントに適当に紐づけて
思考の渦から飛び出して来るんだなあーと
感心すらしてしまう

そして　その飛び出してきた場面に
一生懸命意味づけをして意味を求めて
一喜一憂したりしてたんだから
そりゃーどんどん絡まっていくし
ややこしくなるわーなと思う

でも実際それが
日常の中で繰り返されていて
それを 日常 と呼んでいるのだから

意味なんてないし
理由なんてないのだけど

それがポーンと現れた時に
かつてその場面に自分が乗せた
意味付けや感情やらが何だったかは
その時知ることが出来るから

ああ　あの時そうだったな　と
飛び出してきたかつてのそれを認めれば
しゅるるとそれは消えて行く

そういった意味では
まだ絡まっている何かがあるものが
ポーンと飛び出して来ると思えば

何の繋がりもなく
呼び起こされてくるそれらも
身軽になるためのシステムだとも言えて

小さなものはスルーしがちだけど
瞬間ちゃんと向き合うだけで
どんどん軽くなっていくんだろうなあー

何であの時そうしたんだろ　とか
何であの頃そうなったんだろ　とか
そっちに思考するのではなくて

あの時わたしはそう思ったのか
あの頃わたしはそう感じたのか
という　かつての私が見逃したわたしを
丁寧に拾ってあげればいいだけで

いまのわたしが
かつてのわたしを
見守るように助けてあげられる

かつては認めてあげられなかった私が
いまの私なら認めてあげられる

誰に認めてもらいたいと乞わなくても
本当に認めてもらいたいのは
自分であり
認めてあげられるのは
自分だけなのかもしれないね

それを認めるための
いままで　なのかもしれないね

で

誰かがいるから
それを認められるようになるんだろうね

不可思議で
愛いとおしいセカイね