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お笑いについて ~ふと降りてきたお笑いってこういうことかと気づいた話~

笑いを制する者は、世界を制すなんて言葉があったようななかったような。いや、多分なかったですね。でも、あまがち間違いではないんですよね。

大衆の興味関心や好奇心という、行動原理の6,7割位は心や感性や自分にとってのドキドキで占められている。そしてその心を動かす6,7割の半分ぐらいは面白い!で構成されている。つまり、お笑い(楽しい、面白い)を掴めれば、3割ちょいの人を動かせるわけです。

実際問題、女性にモテることも、こういう文章や読み物記事も。youtubeも。映像作品もも。多くの消費財コンテンツも。全て笑いの文脈に関わってくるので。笑いを取り入れれば、意外と劇的にステージが変わるのかもしれません。お笑いは専門外ですが、ふと降りてきた、お笑いってこういうことかと理解した話を整理しようと思います。





お笑いとは

フリとオチ

お笑いの基本にして本質は、フリとオチです。ある状況や展開やらを相手に説明していくのがフリです。そういう話なら、次や結果はこうなるよね。という予想ができてきます。そしてその予想を外すのがオチです。

例えば、友達と海に行く約束を電話でした。翌日、がっつり装備の登山服で相手が現れるとか。就職面接前夜に、履歴書書いたりスーツ準備して就寝。翌日、うちの面接ではそういうのいいから~と全く関係のない試験が始まった等。

王道というか、既定路線のフリを作ってから、それを外す。これがお笑いの本質です。



ボケ

ボケはフリとオチを作り出す技です。ボケはフリにもなりえますし、オチにもなりえます。ボケとは、既定路線という意識づけされた予想期待を裏切った、なにかを産み出す行為です。

十分にフリができていれば、1ボケでオチを作れます。フリがあまりまだ効いてなければ、次のツッコミやその後の展開がオチになります。

例えば、ボケてという画像のお題へのボケを競うアプリ?があります。普通ならこういう意味だろう。こういう流れだろう。こういうことだろうと既定路線を無意識に、画像から予想します。それを、全然違う意味や文脈で、既定路線を外すわけです。ツッコミがいなくても、画像というフリにボケでオチを作れるわけです。



ツッコミ

ツッコミはフリとオチを作り出す技です。ツッコミはフリにもなりえますし。オチにもなりえます。ツッコミとは、規定路線から外れていることを明確にしたり。何となくの違和感を指摘したり。本当は今変だ外れているぞと注意したり。外れの明確化の作業です。

ボケがなくても、フリができていれば、1ツッコミでオチになります。例えば、皆が急に黙ったところで、あれ、皆さん死んでるみたいです。とか、なんかしゃべれよ!がそうですね。

というわけで、ツッコミは、以下になります。
・ボケの外れを補足明確化してオチにする
・ボケの外れを指摘しつつフリにする
・自らオチを作る即ツッコミをする




お笑いの周辺概念

天然やキャラ、キャラクター

天然は、普通の人とは違った感性や言動をして規定路線から外れるので、天然で笑いが起きるわけです。この人なにやってるの!?笑ってやつですね。オードリーの春日さんみたいに、どっしり構えて我が道を行く感じもそうですし。江頭さんの下ネタや暴走行為気味もキャラとして、路線外しをしているわけです。金欠ケチ、下ネタに変換、極道用語に変換、ぼっちコミ障で人と上手く関われない変換。ハゲキャラ。食いしん坊キャラ。考えれば、なんでも作れますね。普通の人ならこうするだろうに、そうしないで笑いになります。



いじり

ツッコミの一種、一部分です。できていない。至らない。ちょっと変だよ外れを意識させて笑いをとる行動です。

ただの指摘だと悪口や注意です。なにも面白くありません。笑いになるのは、みんながそうは思わなかった思ってなかったけど、言われてみれば確かに!というギリギリのラインにのっかった時です。

こう見えてこの男は、過去に~とか。男性芸能人と、全然別の女性芸能人が実はにているとか。そんな感じですね。



天丼

同じことを繰り返すことで笑いが起きる天丼という現象もあります。天丼は、二種類あります。

既に一回目のオチとして機能したウケたものを繰り返し、少しバリエーションを変えて、追撃するような天丼と、同じことを繰り返すことで徐々にそれが笑いに繋がっていく天丼です。前者は面白いことを繰り返すのだから面白いという当たり前の構造ですね。後者は、同じことを繰り返すことで、そろそろ違うのがくるんしゃないのか、そろそろ少し変化するのじゃないかという期待の高まりが、フリとして機能するので、結局同じなんかい!!あるいは、最後は違うんかい!!でもオチになるわけてす。



エピソードトーク

すべらない話とか、トーク番組におけるエピソードトークという笑いの1ジャンルがあります。エピソードトークは二種類あります。

自分の見に起きた不思議やドラマチックや珍しくて笑えた出来事を話すという、出来事自体が面白くて、物語として聞き手をはらはら面白がらせるものです。言わば、経験した人なら誰が話しても等しく笑える話てす。

一方、これまで書いてきた内容を熟知して話し方で日常の些細な出来事も笑いにもっていく。その人がするから笑えた話。この二種類です。この違いを意識すると、本当に上手な人の話し方を見つけることができて、参考になるかもしれません。



終わりに

規定路線から外す。つまり、他の人がやらないようなことをただやるだけでも、どれだけ馬鹿馬鹿しくても、頭がおかしい!(良い意味)と思われても、笑いにはなるんですね。

就職活動で、明るいグレーのスーツを着れば、誰かは面白いやっちゃなと、思ってくれるかもしれません。ただしボケな訳ですから、路線を外せば外すほど、理解者が減っていきます。

最近の若者がつまらないとか、テレビがつまらないのも同じ原理ですね。みんな横並びで、おかしなこと(路線を外す逸脱)をする人が減った。縮こまったというか、大人しくなったというか。規定路線ばかりなら、笑えない面白くないわけです。テレビもそうで、コンプライアンスでギチギチで、やってはだめが増えて、丸くされるから、似たり寄ったりになってつまらない訳です。

規制は、面白さ笑い変化を滞らせるので、その線引きはいつか明確にしたいですね。でないとつまらなくつまらない人間にされる一方です。また、別の機会があればフリとオチのパターンや詳細もいつか書こうと思います

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