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関節不安定による痛みの考え方

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今日は関節の痛みに関する考え方を書いていきたいと思います

関節の安定・不安定について

整形外科では関節の痛みに関する基本的な考えがあり、運動のトラッキング(動き方・軌跡)が安定していると痛みが出ないが、安定性が損なわれ不安定になると痛みが出るという考え方があるそうです

関節が不安定になる原因としては

①形態的な破綻

②支持組織の損傷

などで器質的な緩みを生じると関節は不安定になるとのことでした

安定した関節とは正常なトラッキングで運動する関節

不安定な関節とは正常なトラッキングができない関節

不安定な関節になる原因としては

①緩み(動揺)が生じている場合

②可動域制限が生じている場合

緩みや可動域制限が生じる原因としては、関節を構成する組織の硬さ、筋の滑走性、筋力、バランスなどがあるとのことでした

なぜ関節の痛みが起こるのか

関節の周囲には感覚受容器が存在しています

多くがメカノレセプター(機械的な刺激を感知する受容器)が存在しているとのことで

メカノレセプターは様々ありますが

①固有感覚受容器(パチニ小体など) 関節の位置や圧、張力などを検知

②自由神経終末(侵害受容器)痛みを検知

痛みは侵害受容器が刺激され、その情報が電気信号に変換され、末梢神経に運ばれ、中枢神経に運ばれ、大脳皮質に投射することで認識されます

関節が不安定例では、骨頭の求心が保てず、圧縮力・牽引力・剪断力・捻転力が局所に集中することで、侵害受容器を刺激し痛みが出現します

そして侵害受容器は機械的刺激にも反応しますが、化学的刺激、熱刺激にも反応します

炎症が発生すると閾値も低下する関係から、正常に比べて痛みが起こりやすくもなります 

①機械的刺激による痛みなのか

②化学的刺激による痛みなのか

を判断していきましょう

①機械的刺激による関節の痛みであれば、動作時の痛み(瞬間的な痛み)、アプローチ後に痛みがなくなるなどが評価としてあると思います

②化学的刺激(炎症)による痛みなのかは、安静時痛を必ず確認するようにしています

炎症による痛みであれば安静も必要になってきます

例えば炎症期に運動療法を行うと悪化する可能性がありますのでしっかり評価していきたいところです

股関節インピンジメントの原因(1つの例)

様々な原因があるので一例として

股関節の後方組織にタイトネスが存在している場合には

寛骨臼に対して骨頭は前方偏位してインピンジメントを生じさせます

施術として、硬さだけをとるのではなく、うまく筋力を発揮できているのかを評価しています

今日の話でいうと可動域制限と緩みを評価し結果を出していきたいと思っています

過去に股関節の痛みについて記事を書いているのでアプローチしている筋など書いていますのでよかったら参考にしていただければ幸いです

https://note.com/kiteibu/n/n90fc38708e4c?magazine_key=mfa4e71a30074

痛みのメカニズムもある程度理解して、股関節インピンメントの痛みが、機械的刺激による痛みなのか、炎症なのかを判断して、患者に正しい説明をしていきたいですね

明日も臨床頑張りましょう

ではまた



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