椎間板性腰痛について
今日も柔道整復師、理学療法士、整体師の方、新人の方に向けて、僕の実際行っていることについて書いていきます
今日は屈曲型腰痛で多い、椎間板性腰痛について書いていきたいと思います
厳密には椎間板腰痛は屈曲時の痛みだけの場合もあると思いますが、屈曲、伸展時のどちらも痛い場合があると言われています
腰椎椎間板についてですが
腰椎椎間板には侵害感覚受容器が存在する
神経終末(自由神経終末,有皮膜性糸球状 小体,Meissner様小体など)と神経線維が ヒト椎間板線維輪最外層に確認されている
変性椎間板剖検例では線維輪の内層部分にも神経終末が報告されている
椎間板性腰痛の基礎 より 引用
ヒト病的椎間板では,炎症性サイトカインが発現し, それらのサイトカインが椎間板周囲にしか存在しない自由神経終末を内層に侵入させているという.これが慢性椎間板性腰痛の一因と考えられている
椎間板性腰痛の臨床 より 引用
元々椎間板の最外側には神経終末があって、変性が起こると最外層にしかない神経終末が内層まで侵入してしまい、前後屈による椎間板の刺激によって痛みが出現しているものという僕の中での解釈でした
<椎間板性腰痛なのかの判断>
①前後屈での疼痛(前屈のみでも可)
②神経学的所見 マイナス
③棘突起の圧痛
④マリガンでの疼痛の減少
こちらを満たしたら、椎間板性腰痛を疑います
ここで注意なのが、安静時痛がある場合です
安静時痛は神経痛や内臓系の痛みの可能性も高まってきますので無理せず病院に行っていただくようにしています
実際の施術です
<アプローチ>
①前屈時の腰椎過可動性
→骨盤が動かなく、腰椎の可動性がありすぎるタイプ、過剰に動くので負担が増えるため、骨盤の動きを止めている筋に対してアプローチ
②ハムストリングス柔軟性の低下
緊張していると骨盤が後傾位になるため、腰椎過可動性のリスクとなる
③股関節屈曲角度低下
股関節屈曲制限、骨盤前傾がうまくいかいないことによる、腰椎過可動性のリスクとなる
④大臀筋萎縮、可動域低下
骨盤後傾位を助長させるため、腰椎過可動性のリスクとなる
僕が行っている施術はもちろん局所の施術も行っていますが、正しい腰椎骨盤リズムを獲得することを目標にしています
骨盤を前傾に持っていき、腰椎過可動域性を防ぐことによって腰痛を減らすことが重要かなと思います
それぞれの筋についてもまた解説していければと思います
日々の臨床頑張りましょう
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