腰痛 伸展型腰痛について
今日も柔道整復師、理学療法士、整体師の方、新人の方に向けて、僕の実際行っていることについて書いていきます
今日は伸展型腰痛で多い椎間関節性腰痛について行っているアプローチを書いていきます
まず神経学所見をとって問題なかった場合の伸展型腰痛は4つほど考えられるのかなと思います
伸展型腰痛
①椎間関節性
②仙腸関節性
③筋、筋膜性
④絞扼性神経障害
今日はまず①椎間関節性腰痛から書きます
伸展時の腰痛で代表的なのが椎間関節性腰痛だと思います
椎間関節性腰痛についてですが
椎間関節とその周囲には豊富な侵害受容器が存在している
椎間関節は脊髄神経後枝内側枝の支配を受けるが、脊髄神経後枝内側枝は椎間関節のほかに、棘間筋、多裂筋を支配している
椎間関節の腹側には神経根が走行しているので、炎症が腹側に達すれば、神経根を刺激し、下肢痛の原因となることもある
脊柱理学療法マネジメントより 引用
椎間関節を支配する神経は、棘間筋、多裂筋を支配していて、1つの神経が複数の筋や関節を支配しているので、患者はエリアで痛みを感じることが多い気がします
患者はいろんなところを痛がるので、それに気を取られて筋の治療をしてしまってなかなか施術の成果が出なかったことが経験としてありました
さらに椎間関節の機能は
椎体間の動きの制動 + 軸方向の荷重伝達
軸方向の荷重伝達 約16% 椎間関節 約84% 椎間板
椎間関節へのストレスは腰椎伸展、回旋の動きで増大する
さらに仙骨の側屈が加わると圧力が増大する
脊柱理学療法マネジメントより 引用
特に高齢者の場合は、椎間板の変性が起きて、軸荷重を支えられなくなり、椎間関節への負荷が増えるという論文もありました
実際の行っている検査ですが
椎間関節性腰痛が疑われる際は、僕はマリガンコンセプトという手技で痛みが消失するか試みます
疼痛が出現している椎間関節付近の棘突起に手を当て、自動で伸展してもらい、その際に棘突起を抑えると椎間関節が広がるので、ぶつかりを制御できます
そうして、疼痛が消失すれば、椎間関節性の腰痛と判断して施術を行っています
まとめると
伸展痛、椎間関節の圧痛、マリガンでの疼痛消失
これをみています
施術ですが
椎間関節に負荷が出る原因を評価、判断しそこにアプローチしています
施術の目標は伸展時の椎間関節にかかるストレスを減らすこと
マリガンは検査で使いましたが、施術の方法としても使えますのでおすすめです
胸椎、股関節の伸展が不良の場合は、腰椎で伸展を代償していることが考えられるので胸椎と股関節の伸展を改善させる様な施術を行っていきます
A 胸椎伸展可動域低下 腰背部の筋緊張改善
B 股関節伸展可動域低下 股関節周囲筋緊張改善
A 胸椎伸展可動域低下に対して
①ボールなどを使って胸椎ストレッチ
②腰背部の筋緊張改善
B 股関節伸展可動域低下に対して
①股関節周囲筋(腸腰筋、大腿筋膜張筋、中臀筋、大腿四頭筋など)の緊張をとる
特に大腿筋膜張筋と中臀筋の境、中臀筋と大臀筋の境では滑走不良が起こりやすい
脊柱理学療法マネジメントより 引用
ほかは、動きを止めている筋、筋膜に対してアプローチをしたりしますが、こちらはケースバイケースなので、割愛します
今日は椎間関節性腰痛で行っているアプローチを書きました。
必ず、施術を行った後に良くなったのかを確認しています
さりげなく伸展させてみてリアクションを確認する感じで
どうですか❗️とか言うと患者が気を遣ってしまうのであくまでもさりげなくやってますね
よくなったら患者が勝手に良くなったとか言うので、さりげなくみてます
参考になれば幸いです
臨床頑張りましょう
じゃあね
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?