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肩関節周囲炎での夜間痛について

肩関節周囲炎で起こる、夜間痛という症状に関して理解を深めたいと思い、調べたので書いていきます

夜間痛の原因

夜間痛の原因としては、

①烏口肩峰弓周辺の圧の変動

②骨の内圧上昇

③腫脹や骨棘の増殖

④上方支持組織の拘縮

が原因として挙げられるようでした

烏口肩峰弓周辺の圧の変動

座位や立位の状態では、上肢の重量で烏口肩峰弓下の間隙は拡大します

ただ、寝た状態の背臥位では、烏口肩峰弓下の圧が上昇しないことにより、圧が上昇しやすい状況になるということでした

上方支持組織の拘縮

肩関節周囲炎で夜間痛を呈する症例では、臼蓋上腕骨間距離(GHA)が増大している例が多いとされます

これは、上方支持組織が伸長されないように、肩甲骨を下方回旋することにより上方支持組織を緩めようとするためとされます

つまり上方支持組織の短縮がある状態では、伸長される肢位で疼痛が出やすいということ

上方支持組織は

棘上筋、棘下筋

肩峰下滑液包

が挙げられます

具体的に言うと

肩峰下滑液包と棘上筋、棘下筋での癒着があるため滑走が障害される

肩甲上腕関節は外転拘縮を呈する

内転運動時に上腕骨大結節を肩峰下から引き出すことができない

癒着部に剪断力、肩峰下圧が高まり疼痛

まとめ

夜間痛に対するアプローチとしては

上方支持組織の癒着に対して

烏口上腕靭帯の短縮に対して

これに対して施術を行うこと

ただ、施術を行いすぎると炎症を誘発してしまう可能性があるので注意しましょう

肩関節周囲炎には、病期があって、夜間痛が出るような病期は炎症期になると思います

炎症期に関しては、

夜間痛があると、睡眠が取れないので、自律神経が乱れる

乱れると交感神経が優位になるので炎症が持続するなどの悪循環となりやすい

なので夜間痛、安静時痛を改善し、最短で拘縮期に移行させることが重要になると思っています

なのでこの時期は睡眠を取れるように指導していくことがまず重要です

特にポジショニングの指導は、絶対にしたほうがいいです 

今回は書いていませんが、背臥位で肘が肩関節よりも低いと烏口上腕靭帯が伸長されます

これも夜間痛の原因として考えられると思います

なので肘を肩関節と同等の高さかそれよりも高くして、烏口上腕靭帯を伸長しないようにするように指導しています

明日も臨床頑張りましょう

ではまた



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