投球障害における小胸筋の重要性について
今日も柔道整復師、理学療法士、整体師の方、新人の方に向けて、僕の実際行っていることについて書いていきます
当院に、高校野球を行なっている学生が続けて来院しどちらも肩関節の痛みを訴えておりました
投球障害の痛みに関しては様々病態があると思いますが、過去にいくつか記事にしてますのでみていただけたら幸いです
この記事の中でインターナルインピンジメントのことが書かれています
上腕骨頭と関節窩の間に腱板が挟みこまれて疼痛が出現するもので、疼痛を改善させるには局所の施術というよりかは、
①肩甲骨のアライメント異常(具体的には肩甲骨下方回旋位)の施術
②肩甲上腕関節の安定化(肩甲骨上方回旋の筋力強化)
③損傷部位に対してのマイクロカレント(微弱電流)
こちらを行なっています
この中で肩甲骨下方回旋位の影響が強い小胸筋について書いていきます
小胸筋について
起始 第2〜5肋骨前端
停止 肩甲骨烏口突起
神経 胸筋神経
作用 肩甲骨下方回旋、外転、前傾
肩甲骨固定時は肋骨を引き上げる
このことから、小胸筋が緊張した状態では
肩甲骨は下方回旋位・前傾位になります
これはあるということは、逆に肩甲骨の上方回旋、内転、後傾が制限されることになります
投球動作では
コッキング期 肩甲骨内転
アクセラレーション期 肩甲骨後傾
フォロースルー期 肩甲骨内転、上方回旋
が必要になるので、小胸筋が短縮、緊張することは、投球動作のそれぞれのフェーズで肩甲骨の動きを阻害することが予想されます
フォロースルー期では、肩甲骨がついていかないことで上腕骨中心の動きになってしまうので後方に牽引ストレスが生じる可能性もあるので、小胸筋の緊張を取り除くことは臨床的に大事になってきそうです
投球障害に対しては、局所ではなく広くみていかないと疼痛は取り除くのが難しいと思います
勉強して結果を出していきたいですね
明日も臨床頑張りましょう
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