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楠本奇蹄
2024年5月1日 21:46
この四月、慣れない仕事であまりに楽しく、しかしやはり疲れてしまっていて、文章を書くどころではなかった。文章ばかりか俳句もずいぶん苦労したので、相当余裕がなかったのだと思う。疲れた頭で風呂に入っていたら、『山賊の歌』が浮かんできた。昔、小学校の音楽で配られた小さな歌集に載っていたのだが、授業で歌った記憶はない。いや歌集で知るより先に、父親が風呂場で歌っていたので知ったのだった。父親は、およそ