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将棋棋士のキャッチコピー

どうもKitchieです。今日は将棋の話を書こうと思います。私と将棋についてはこちら↓

将棋の棋士にはいろいろなキャッチコピーがついています。それが結構面白くて私が将棋を好きになるきっかけのひとつにもなりました。キャッチコピーとか二つ名、異名って厨二心くすぐられちゃいます。

棋士のキャッチコピーは基本的に「○○流」と呼ばれるものが多いです。私の好きなものをいくつか紹介していきたいと思います。

激辛流

丸山忠久九段のキャッチコピー。

角換わりの名手である丸山九段。終盤で相手に一切の隙も与えない堅実な指し回しをされることから呼ばれるようになりました。

泥沼流

米長邦雄永世棋聖のキャッチコピー。

最年長初名人位獲得の記録を持つ米長永世棋聖。劣勢の終盤でより盤面を複雑化させる手を好み、それにより相手のミスを誘発させる将棋がよくみられたことから呼ばれるようになりました。

地蔵流

南芳一九段のキャッチコピー。

将棋には『棋理』という「こうされればこう指す」という歴戦の棋士たちによって作られてきた常識があります。南九段はこの棋理に外れる手を好まれないことから呼ばれるようになりました。

ガジガジ流

藤井猛九段のキャッチコピー。

藤井システムでお馴染みの藤井九段。終盤において、露骨にガジガジと相手に喰らいつくような攻め筋を好まれることから呼ばれるようになりました。


次に「○○流」と呼ばれないキャッチコピー

捌きのアーティスト

久保利明九段のキャッチコピー。

振り飛車党の久保九段は、振り飛車の理想とされる軽い捌きを見事に盤上に魅せられることから呼ばれるようになりました。

忍者屋敷

屋敷伸之九段のキャッチコピー。

私の将棋上達にお世話になった屋敷九段(上記事参照)は、変幻自在な将棋を指されることからこのようなキャッチコピーができました。

1億と3手読む男

佐藤康光九段のキャッチコピー。

現将棋連盟会長である佐藤九段は、「緻密流」というキャッチコピーもあるのですが、私は「1億と3手読む男」というフレーズが一番好きです。

かなり先まで深く読みを入れた将棋を指されることから呼ばれるようになったキャッチコピーですが、近年はかなり独創的な序盤戦術を見せるようにシフトチェンジされ、そちらの印象が強くなったせいかあまり呼ばれなくなりました。最近の佐藤九段の将棋は、ネットなどでは「変態流」と呼ばれたりしてますが、おそらく正式な場で使われていないと思われますので割愛します。


そして、面白いことに永世七冠の称号を持つ羽生善治九段や、時の人である藤井聡太二冠にはこのようなキャッチコピーはあまり聞きません。

おそらく、他の棋士の特徴である長所を全て併せ持つような強さを誇っていることから、良いキャッチコピーがつけられていないのではないかと推測します。

その代わり、終盤の誰もが予想だにしない1手が出た時には、「マジック」と呼ばれることが定着していますね。


それでは今日は私の好きな将棋棋士のキャッチコピーについて書かせて頂きました。今夜も駄文失礼しました。

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