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一泊二日の時長料理


ラーメンを作ろうと思い立った。外食をするときもほとんど候補にあがらないラーメン。昔は家族であんなに食べていたのに(山小屋の学生ラーメンと昔ラーメン)大人になった今は知らず知らずのうちにカロリーや翌日の胃もたれを想像して敬遠しているのかもしれない。
※修正: むかしラーメンは「昔ラーメン」ではなく「昭和(むかし)ラーメン」みたい。


それでもコンビニにはびっしりとカップ麺が並び、オフィスの飲食店街には必ず1店舗はラーメン店があり、Youtubeではラーメンを無邪気にすすって生活しているYouTuberが乱舞しているので、日常生活でラーメンが目に入ってくる機会は多い。むしろラーメンを排除する方が難しい。

そうやって行われた刷り込みが積もり積もって私のラーメン制作欲を増大させ、7月最後の土曜日の夜、ついに賽は投げられた。

昔だったら避けていた、前日の仕込みが必要な料理、つまり一泊二日の料理が今は楽しくて仕方がない。時間を味方につけた食材が予想を超えた実力を発揮してくるのが面白いんだ!という説明もできるけど、本音の大部分は、前日からせっせと準備しているのがいかにも生活を楽しんでいる大人のような感じがして嬉しいんだと自己分析する。時短もいいけどたまには時長料理。

前日に準備するのは、味玉、チャーシュー、出汁1。

家にある全部のたまごを味玉にして大満足
むっちりむちむちナンプラー味玉

出汁1  煮干しをふんだんに

ひまわりとチャーシュー

前日はここまで。

Day2.
出汁2の準備からとりかかる。出汁2は野菜の皮と骨付き鶏肉。


出汁1と出汁2をそれぞれ火にかける

出汁がらがとにかくたくさん出る。昆布は佃煮、鰹節はふりかけ、煮干しは人参と甘辛煮にすればOK(こういう出汁がら料理も玄人感があって自己満足度をプクプクと膨らませてくれる)


チャーシューを焼く

漬けダレにはちみつが入っているのでキッチン中が香ばしい。ママに譲ってもらったビストロオーブンの最も好きなポイントは、このスポットライトみたいなライティング。後光がさす神々しいチャーシュー

材料が出そろってからは一瞬の出来事。カタメン好きとしてはスマホを片手に~なんて余裕はなく、一気にクライマックスが来て完成。


二種類の出汁を使ったラーメン

とんこつで育った私にはラーメンと呼ぶのに少し抵抗があるほど優しい味とクリアなスープ。
それでも満足度はとっても高い。麺のゆで汁をきりながら、うまく言葉にできない男の浪漫みたいなものを感じた日曜日。

ちなみに出汁2で使った手羽先も、ポン酢と和えて激うまおかずに。無駄の少ないところも◎
サステナブルな令和(いま) ラーメン
(無理のある伏線回収)



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