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イギリス最大のスーパー「Tesco」余った食品を地域に寄付

こんばんは☺︎
連休中、いかがお過ごしでしょうか?
そして梅雨明けはいつ頃なのでしょう。笑

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間が少し空いてしまいましたが(すみません、!)
今回もイギリスの食品ロス削減のためのお取り組みをご紹介します!

イギリス最大のスーパー「Tesco」余った食品を地域に寄付

イギリス最大のスーパーマーケットチェーン「Tesco」*は、余った食品を全て地域の慈善団体に寄付するプログラム「Community Food Connection」を始めているようです。

*Tescoについて
イギリス最大のスーパーマーケットチェーン、国外にも展開。
近年ネットスーパーにも力を入れているよう。
他のスーパーと比べ、注文の際「最低注文額」を設けていないこと、宅配可能日時の幅が広いことも選ばれる理由の一つと思われる。

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「Tesco」は毎年約6万トンの食糧を廃棄し、その半分以上、約7000万食分に相当する食品がまだ食べられるものだったそう。

ただ、単に余った食品をそれぞれの慈善団体に均等に分配したとしても、結局慈善団体でも余ってしまう可能性があるのでは…?

そこで「Tesco」が考えたのは、より効率的に、それぞれの団体が本当に求めている食品を届けられる仕組み。


イギリスで食糧支援を行っている団体「FareShare」*と、アイルランドの企業「FoodCloud」が共同で「FareShare FoodCloud」というアプリを開発されたようです。

*「FareShare」とは?
ロンドンで食品ロスの改善に取り組むチャリティ団体。
再活用できる食品をピックアップし、約1,500の都市やコミュニティに再分配する活動を行っているよう。

ボランティア募集のために目を引くこんな広告も…(少し話逸れます!)

「自分+そっくりな食べ物」

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目を引くクリエイティブで惹きつけられる☺︎

その仕組みとは?

「Tesco」の各店舗がその日に余った食品をアプリへ入力すると、登録している慈善団体には近くの支店から、余っている食品のリストが届く。
慈善団体は、そこからほしいものだけを選んで受け取ることができるとのこと。

そして慈善団体はそれを食事として、食べるものを必要とする人たちに提供するのだそう。

▼簡単に流れを。
アプリと連携!

①Tesco側:各店舗、その日に余った食品をアプリへ登録
②慈善団体へ:近くのTesco店舗から「余っている食品リスト」を受け取る
③慈善団体側:必要な食品をピックアップ→受け取り

単に食品を寄付をするだけではなく、スーパーマーケットと慈善団体がアプリを通してつながり、余った食品を通して地域の人々に貢献するというこのプログラム。
今後、世界のモデルケースとなることも期待されているとのこと。


日本でも広がる「相対的貧困」

イギリスの貧困率は2010年度以降上昇傾向のようですが、日本でも「相対的貧困」が広がっているようです。

貧困には「絶対的貧困」と「相対的貧困」があるようで、日本で言う貧困は「相対的貧困」に当たるとのこと。

絶対的貧困とは、人間として最低限の生存を維持することが困難な状態を指します。飢餓に苦しんでいたり、医療を受けることがままならなかったりする人がこの状態に当たります。
一方で、相対的貧困とは、その国の文化水準、生活水準と比較して困窮した状態を指します。具体的には、世帯の所得が、その国の等価可処分所得の中央値の半分に満たない状態のことです。

公益社団法人チャンス・フォー・チルドレンのサイトより引用

厚生労働省の調査によると、日本ではこの相対的貧困率が経済大国の中でも特に高いとされています。

2016年に発表された世界の貧困率比における日本の位置は14番目の15.7%となっていて、先進国の中で中国やアメリカに次いで3番目の高さになる。

貧困率が世界の中、そして先進国の中でも高い。


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以前紹介させていただいた「自販機型のフードバンク」Aiと連動した「調理場のゴミ箱」など、システムを効果的に使った合理的な取り組みが多いと感じます。

データを蓄積することにより、根本的な改善などにも繋がりそうですよね。

その他調べたところ、スマホをかざすだけで食品の腐敗状況がわかるセンサーの開発なども進んでいるようです。

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コロナ禍で変化する状況に理解を深めつつ、日本のフードバンクをはじめとした取り組みも深く学んでいきたいです。

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