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自信なんて死ぬまで「あるフリ」だ


「もう自信満々だ! 自信出来上がった!」なんていう実感は死ぬその瞬間まで持てないんだろうとおもう。

自信なんて死ぬまで「あるフリ」だ。

よく「自信がないからできない」「表に出すほどのものなんて作れない」という声を聞く。私もずっとそう言っていたから気持ちがよくわかる。

このレベルで行動を起こすのが恥ずかしい。
まだ何かをするようなレベルではない。
恥ずかしい、怖い、評価されたくない。

恥をかくくらいなら、痛い目を見るくらいなら、行動しないほうがマシだ。変に評価されるくらいなら、ダメ出しされるくらいなら、しまっておいたほうがマシだ。

ずっとそう思って、行動できずにいたのだ。
そんな中、ある日気付いた。

このままじゃ私はいつまで経っても何もできない。
認められたいのに、認めてもらうきっかけを自ら殺している。

私はいつ自信を持てるんだろう?
何もしないまま、行動しないままでいたら、ずっと現状維持じゃないか?

言葉にしてみたら当たり前だけれど、こんな当たり前のことに、私は27年くらい経ってから気付いたのだ。

「自信がないからできない」

だとしたら、その自信はいつ生まれるんだろう?
何年何月何日になったら自信満々になって、どこに出しても恥ずかしくない成果物をつくれるようになるんだろう?

私はきっとどれだけ努力を重ねても満足することはなくて、これで大丈夫だなんて思える日はいつまでもやって来なくて、ずっとずっとずっとずっと泥臭く這いつくばりながら行動を重ねていくしかないのだ。

その過程で、「すごいね」と言ってくれる人が現れるかもしれない。「さすがだね」と認めてくれる人が現れるかもしれない。

だけどそれは、直接的に私の自信には繋がらない。

私はずっと満足できないと思う。自分の成果物に心から自信を持てる日なんて訪れないと思う。もっと良く出来るんじゃないか、ブラッシュアップ出来るんじゃないかと試行錯誤しながら生きていくに違いないと思う。

きっと、今の私は自信満々に映っているかもしれない。
でもそれは、最後まで「フリ」だ。自信のあるフリをしていないとつらくなるから、ハッタリをかまして最高の仕事を見せつけていく。

自信なんていつまでも実体を持ち得ない。

死ぬその瞬間まで、ある「フリ」をして生きていく。



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