お金のこと、感情の発露

お金のことになるとキリキリせこせこする自分がいる。家族や友人に気前よく気持ちよく奢れない狭量な自分が嫌いだな！　と久々に自分の欠点をつよくつよく自覚する出来事が最近あった。

自分の好きなところとか好きなものとかやりたいこととか叶えたい夢とか目指している地点とかなりたい理想像とか、そういうものを見つめる時と同じ熱量と同じ目線でどうにも許せない欠点まで睨みつけてしまっていた。
普段、私はわりと自分のこと、好きなんだけど。

めでたいことがあったら何も考えずにお祝いの気持ちを表出させたいし、このひとにご馳走したいと思ったら大盤振る舞いしたいし、そう出来るくらいに力をつけてべらぼうにお金を稼ぎたいというドロドロとして生臭く泥臭い欲望が私の中にもあるんだ、そう気付いてなんだかびっくりしてしまった。

大人げなく感情を発露させて、それをぶつけた。きっと、成人してから初めてまともに喧嘩というものをした。

喧嘩って疲れるね。だから避けてきたのに。
エネルギーをすごく消耗する。自分の考えとか思いとかをそのまま率直に伝えて、それがある種の弾丸となって相手の心臓のど真ん中を、ああ、貫いたなあと思ったら、それはもう傷つけたということなんだ。それをみて私も哀しくなった。
喧嘩って、感情のやりとりなんだ。

いろんな気持ちが、様々な事物が、渦を巻いて頭の中にも心の中にも体中全体にも充満して、言ってないことまで言った気になったり、言われてないことを言われたような想像をしてまた切り刻まれたり、こんなに揺さぶられるようなこと、もうしたくないな。

衝突した理由がお金、ってところがまた人間臭い。

けれど、無駄な喧嘩だったかと言われると、そうではないから。
私の考えを知ってもらって、相手の考えも知って、きちんと得るものがあったと思うから。
傍からみたら格好悪いに決まってるけど、良かったと思いたい。
こんなことしなくてよくなるくらい、強くなりたいし、稼げるようになりたい。
自分の軸や芯を見失わないようにしたい。