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どちらが幸せなんだろうか

自分では不得意で最高に苦手だと思っているのに、人からは「いいね!」と褒められることってないだろうか。私にはある。

接客が苦手で、極力人と関わらないで済む仕事をしているけれど、数年前まで接客・サービス業をしていた時期は「めちゃくちゃいいね!」と言われていた。

今も、正直いって、インタビューや取材系はそこまで得意ではないけれど(依頼があったらやるレベル)、書いたら褒められるのは必ずインタビューや取材、レポート記事だ。

好きこそ物の上手なれというが、苦手であればあるほど褒められる不思議なサイクルに陥っている。この状況はなんなんだろう。もっと好きで得意なジャンルにおいて褒められたいと願うけれど、褒められて悪い気はしないので黙っている。

いったい、どちらが幸せなんだろうか。

接客そのものも、特段技術があるわけではない。

私自身、あまりベタベタされる接客が好きではないので、「この人は話しかけられるのが嫌そうだな」と直感的に思ったら全スルーする。接客員としてあるまじき行為だと思う。

ノルマがある現場では歓迎されない態度だったけれど、そうではない場所では、反対に好感度が高いのかリピートのお客様もついてくれて、そこそこ評判がよかった。自分で言うのもなんだけれど、消費者目線での接客には自信がある。

けれど、決して好きでも得意でもないし、人と話すことは苦手だ。

取材やインタビューについても、不得意で苦手なジャンルなので、臨む前にはこれでもかと準備をしていく。直接関係のない文献を漁ってみたり、質問するネタが途切れるのが怖いので、どこまでも歴史を遡ってヒントを見つけようとしたり。

嫌だからこそ怖いからこそしていく準備なのだけれど、もしかしたら、人によっては「好きだからやっている」ように見えるのかもしれない。

そう考えるとめちゃくちゃ難しい。

苦手だから真面目に取り組む、それとは別に、好きな方向性のみに時間を全投入したい自分もどこかにかならずいる。

けれど、それだけでは評価されないので苦手ゾーンにも飛び込んでいくしかない。

板挟みだ、いったい何が正解でどれが幸せに値するんだろう。こうやってふらふらしている時間も含めて、好きは好きなんだけれど。


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